其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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flowers-ココロノハナ-(クラフトワーク) 旧レビュー

※本レビューは過去サイトからの転載です

某ソ○マップの中古売り場で950円で投売りされていたので購入。
驚くべきことに中身は開封で初回特典が入っていました。2002年7月の時点で
まさか1998年作品の初回版の新品を買えるとは思っていなかったのでとても感激でした(笑)。

システム

ビジュアルアーツ系なので安定しています。女性のみフルボイス。
バックログ無し。スキップは既読判定あり。

BGM

さっぽろモモコ先生って作曲もされるんですね。絵描きさんだと思っていたのでちょっとビックリ。

ストーリー

元女子校に通う主人公が新たな恋を見つけて行くティーンエイジャーな物語(笑)。

プレイしてみて…

まあ王道のビジュアルノベルです。しかしコレはかなりタルいゲームですね。
朝の始業前から昼休み、昼休みから放課後の2つの間にアイキャッチが入るんですが、
これがスキップ出来ないんですよ(出来ることは出来ますがやりにくいです)。
で、主人公は毎日学校へ通っているのですから、もう毎日アイキャッチが入るわけです。
街の移動にもアイキャッチ(?)が入ります。勘弁して下さい。

難易度も一部のキャラはやや高めですかね。関係ないヒロインとも絡まなきゃいけない場合があるし。
その二つがまあこの作品のネックと言えるんじゃないでしょうかね?

内容に関してはそんなに語るものはないです。
まあティーンエイジャーの恋愛小説とあまり変わりませんので(笑)。まあ、えー話ですなあ、ってことで。
皆が皆激情家というのもティーンエイジャーの恋愛小説っぽいですよ(笑)。
とはいえギャグはそこそこ笑えるものはあったし、ギャグ以外の部分でも、
主人公がほぼ毎日「く、くうう。もう朝かよ。…」で一日が始まり、
「あ~あ、今日も疲れた疲れた…」で終ると言うお茶目な部分があったりして笑えます。
と言うか痴話ゲンカしようが何しようが同じ台詞って…(笑)

あとおまけのスタッフルームで脚本の人が

この作品をもちまして、クラフトワークを離れることになりました(中略)
皆さん、一生さようなら~

と書かれてたりと、なかなか含蓄のある作風です(笑)。

冗談はここまでにして真面目に語らせて頂きますと、
各ヒロインのにそれぞれのイメージ色と花を設定してその花言葉に即したストーリーを構築していたりしていて、
きっちりと世界観を築いておられるのはいいと思いましたね。
これは話の流れ的におかしくないか?と言うのもあまりなかったですし。無難な出来といったところでしょうか。

少なくとも4年間新品のまま打ち棄てられて950円で叩き売るには勿体ない作品だと思いますよ(笑)。
4年前なのに不具合は殆ど無いし。まあ要求スペックが低いからかもしれませんがね。