はい、大分前(ホントいつだよ…)にツイッターでも少し触れたブランドのゲーム、「恋愛教室」です。
購入前にレビューを2,3拝見しどのレビューでも低評価であったのですが、
駄目な子ほど可愛い、良い点を見つけてやろうじゃないかということで購入してみました。
まずは修正パッチが出てますのでそれをダウンロードしてきて適用しましょう。
何故かメーカーページは(恐らく)管理者以外アクセス不可ですので(笑)、
修正ファイルを配布しているサイトなどから探しましょう。
プレイ開始
それでは起動してみましょう・・・メニューが英語です。
SYSTEMとかDISPLAYとか平易な単語なので実害はないと思いますが、
それぐらいは日本語にしとけばよろしいのではないかと思いました(笑)
そして老婆心で申し上げるのですが、SYSTEMにあるABOUTには
アプリケーションのバージョンぐらいは入れといた方が良いと思います(笑)
では次に環境設定をする為にコンフィグ画面を開きます。
「右クリックの機能」クイック中断
…クイックって何のことでしょうか(笑)説明書には記載が無いですが、ゲーム内のコマンドでしょうか?
1点だけ評価したい所がありまして、それは画面の制御についてです。
ドラッグアンドドロップでユーザーの任意のウインドウサイズでゲームをプレイすることができます。
普段はウインドウでプレイしているユーザーで解像度の大きいモニタで使用する時に便利だと思います。
もちろんアスペクト比は固定したまま伸縮しますので異様に絵が細長くなったりもしません。
今はアスペクト比固定なんて当たり前ですが、一昔前はそりゃあ、もう(笑)
環境設定が完了し、いよいよゲームスタートです。
うん、初っ端から背景の階段の手すりがおかしい(笑)
壁に設置してあるのに何で手すりの下にまた壁があるんですかね(笑)
あと、背景とキャラの大きさの比が合ってなくて、違和感がありますね。
これは背景は書割か何かと割り切った方が良さそうです。
さてゲーム開始直後は転入生として主人公が教室デビューをするところから場面がはじまります。
なんだか夕方っぽい背景ですが、多分朝です。はい
そして転校生紹介の場面で女学生から「ブリーフ派ですか?トランクス派ですか?」という
謎質問が飛び出してきます。この回答で選択肢が出てくるんですが、
ト ラ ン ク 派
凄いの履いてますね主人公君(笑)
古いネタですが摩訶摩〇のジョニーみたいのを想像したよ(笑)
さて時は進んで昼休み。3人から変わりばんこで学校の案内を受ける主人公。
・・・異様に昼休みが長い気がするのは私だけですかね(笑)?
昼に流香の案内後チャイムが鳴る→セドナの案内→チャイムが鳴り、昼休みにステラが案内
とチャイム2回鳴ってるんですけど・・・
放課後になり、主人公は自宅へ帰ってきます。シスコンな彼は妹と同居しており、
などと妄想したりしています。近親婚の禁止規程は民法第734条なので変えるべきなのは民法だろ(笑)
そして2日目に明かされる真実。
昼食と昼休みは別の時間だと・・・!?
一体どういう時間割になっているんでしょうか。謎です。
4日目あたりまでは主人公と登場キャラ達との交流が描かれます。
愛奈美から
「優牙君の・・・フェラチオ、してみたいと思ってますっ。」
とか言われてみたり、
ななよをお姫様抱っこして寮の部屋のベッドまで運んだり、
夏日に
「けっ、結婚してくれっ・・・!」
とせまられたり、
流香と寮の部屋で怪しい雰囲気になってみたり、
セドナから
「・・・ゆーがおにーちゃんは、えっちを、教えてくれるのか・・・?」
とか言われてみたり、
珠希と放課後帰りに2回同じ話を繰り返してみたりと親交を深めていきます。
一言一句相違ない会話って凄いね(笑) デバッグで気付かなかったんでしょうか・・・
そしてここまで取り上げた愛奈美から珠希まで全員攻略対象外というのは凄い(笑)
もちろん、おまけの濡れ場があったりもいたしません(笑)
何故こんな攻略対象外だらけになっているかと言えば、
このブランドがゲーム発売前にユーザーによる投票で攻略ヒロインを決定した為です。
選外になったキャラはあわれサブキャラとなってしまったわけです。
当選から漏れたキャラが一押しなユーザーは買わないだろこの方式は(笑)
さて4日目放課後前の時間でようやくタイトルである「恋愛教室」についての話が始まります。
恋愛教室を簡単に解説しますと、男性に触れる機会がほぼない在校生の女の子たちと
唯一の男子である転校生が寸劇(もしくはロールプレイ)をもって擬似的に恋人っぽいやり取りをして
男性への免疫をつける・・・といった感じの目的で行われる課外授業となります。
しかし、ゲームのタイトルにもなっているのにも関わらず、この「恋愛教室」は
攻略ヒロインを決定する為だけにしか機能しておらず、1週間ほどの日程なのに
1日目以外は一枚絵の回想で語られるだけという良く分からない仕様となっております。
恋愛教室が終了した後はそれぞれの個別シナリオに入っていくわけですが、
総じてあっさり風味といいますか、中途半端な掘り下げでエンディングになだれこむといいますか、
少し消化不良な感じが否めませんね。
個別シナリオ
まず和羽シナリオについて述べたいと思います。
まあ、普通のシナリオといった出来じゃないでしょうか。
あまり実妹との関係について掘り下げずライトなノリで進行していきます。
実妹とのシナリオなのに折り合いが悪い父親が台詞だけで全く登場しなかったり、
エンディングはいきなり数年後で子どもを連れて語らうシーンに遷移したりと、
ライトじゃなくて手抜きで端折り過ぎな気もしますが(笑)
次に彗シナリオについて。
何で愛奈美とか夏日が攻略対象外でこのキャラが対象なんだろうというほど地味なキャラですね(笑)
人から拝借したスマホで全裸の自撮りをしてみたりとなかなかアグレッシブさを見せますが、
基本的には地味です。話の流れも地味です。
あまりにもネタが無いためか、食べ物の話ばかりしてくれます。主人公のパンケーキに対する意見とか、誰得(笑)
そしてそのようなノリで物語は最後まで進んでいきます。
起承転結における「転」が存在しない、「起承結」シナリオ、恋の三段論法とでも言いましょうか(笑)
ハラハラするようなシナリオ展開が苦手な人には良いのかもしれませんね。
もうちょっとシナリオが長い方がいいとは思いますが。
さて次は歌恋シナリオについて。
とりあえず初手から教室内で担任の教師とクラスメイトがいる中下着姿になるのはあり得ないだろ(笑)
いくら性知識がない設定だとしても服を脱ぐのはおかしいでしょ…
ヒロインを歌恋に決定した後、昼休みに2人で食事を共にします……ってまた食べ物の話かよ(笑)
夜には珠希を夜の散歩に誘い歌恋との関係を進める決意を固める主人公ですが、モノローグで
でもこの一瞬だけ……珠希と歩む恋の道を、想像してみた俺だった。
それはどんな人生だったのだろう……?
…シナリオライターの願望が詰まってそうなモノローグですな(笑)
まあ、明らかに彗よりは愛美や珠希の方がメイン向きですよねえ(笑)
次の日も昼休みは食べ物談義をこなし、
その次の日も昼休みに食べ物談義をこなし、
何日か後に主人公が自宅に歌恋を招いた時も羊羹について語らい、
夕食時にはすき焼きについて妹も交えて語らい、
次の日の朝も雑煮について語らい、って本当に食べ物談義ばかりですねこのゲーム(笑)
ラストは歌恋が長期休みの際に親に言われて見合いをさせられそうだということで、
主人公が一念発起をして歌恋の実家に乗り込んで直談判をすることになります。
「娘を下さい!」「やらん!」みたいなアツい展開が…………ありませんでした(笑)
その代わり主人公の生い立ちなどを話したら何故か歌恋の両親が理解を示し、
兄妹共々歌恋の実家に住むという展開になりました。…何でやねん(笑)
モノローグでも「何故か」と書いちゃってるし、作者ですら説明が付けられないことに
一プレイヤーである私が分かるわけがありません(笑)
最後はいよいよステラシナリオ。
主人公の食事内容から栄養の偏りを心配したステラが野菜系のサンドイッチを作って渡してくれました。
…ってまた食べ物ネタかよっ!(笑)
次の日、ステラがアンケートを取りたいとのことでステラの自室に主人公が招かれます。
そして振舞われたカフェ・マリア・テレジアとキプフェルについて講釈を垂れる主人公。
苗字を山岡にした方が良さそうです(笑)
そして開始されたアンケートは以下の通り。
食材の好き嫌いはありますか?
和、洋、中華、その他、お好みの調理法はございますか?
お茶やコーヒー等のお飲み物で、お好きな物は?
お食事以外でお好きな食べ物はございますか?
ちょ(笑)
一応弁護しておくとこれ以降の質問は食べ物とは関係ないですから…
さて普段から過労気味かつ恋煩いのせいで寝不足に陥ったステラは昼休みに倒れて保健室に運ばれます。
保健室に運ばれてから目を覚ましたステラ、何か良く分からん流れの中で告白。
そして主人公も「そうか、俺は〇〇の事が好きだったんだ」的なノリでステラの告白を受け入れます。
課外授業の恋愛教室で抱き合ってお爺様に抱っこしてもらっていた頃のことを思い出すくらい安心できたらしいです。
因みに抱っこしてもらっていた云々はステラの独白ですが、
その時のCGは頭を撫でてもらっている幼いステラの一枚絵でございます(笑)
次の日のお昼ですが……やっぱり食事談義をしないと気が済まないようで、
今日の料理はブランダード、デザートにガトー・ショコラでございます(笑)
放課後は一瞬の内に制服から私服に切り替わるステラとイチャコラするターンで、
珍しく食べ物の話題が出てきませんでした。
まあ、この後の誕生日会的イベントでケーキのお話が出たりその後の主人公のお宅訪問イベントで
食べ物の話題がやっぱり出てくるんですけどね(笑)
最後は学校の運営に絡むステラとステラの両親の確執がクローズアップされます。
学校関連ではただの学生である主人公では何も出来ませんから、
主人公と妹を捨てた父親(資産家)に頭を下げてでもステラの力になる、と主人公は決意します。
エンディングのステラとの結婚式ではクラスメイト達の援助でどうにかなった的な説明はありますが、
主人公が父親に頼み込んで協力してもらったといった説明は出 て き ま せ ん で し た(笑)
おまけモードはCGモードだけでシーン回想はありません。
セーブ&ロードで対応できるぐらいのセーブスロット数はあるとはいえこれは貧弱ですね。
CGモードも左クリックorEnterキーで指定CGを見ることができますが、
差分CGは左クリックでは何も反応せず、Enterキーを押さないと次のCGが表示されません。
いや、こんな仕様のゲームは初めてですわ(笑)
まとめ
食レポ多過ぎ(笑)
全体として見ると後半のストーリーの盛り上がりがないのがちょっと微妙ですかね。
個々のイベントとしては可もなく不可もなくよりやや良さげなものもありつつ、不完全燃焼な印象。
正直、攻略キャラ4人でこのシナリオ分量はちょっと少ない気がしますね。
また販売戦略としてファンディスクでない商品に投票でヒロインを決定したというのもマイナス要因でしょう。
繰り返しますが、一押しヒロインが攻略外になった時点で購入する動機は大分減殺されてしまうからです。
投票対象のキャラを6人ぐらいにしてメイン4人を投票で決定、
残り2人をサブ扱いでもいいのでエンディングを作った方が良かったですね。