其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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Ribbon2(Bonbee!) 旧レビュー

※本レビューは過去サイトからの転載です

適当に買ってみたり(おぃ)。

システム
古いゲームなんでシステムもそれなりです。一応女性はフルボイス。シーン回想は無し。CGは回収率が出るのでコンプのチェックがしやすいです。

BGM
普通。というかちょっと古い感じです。いや、まあ古いゲームなんですけど。

ストーリー
学園モノと一言で言い表せるその潔さが良いですね(笑)。

プレイしてみて・・・
まず、誰が何処にいるのかを把握するだけでもかなり面倒です。ゲームシステムとしては、昼休み、放課後、休日の3つの時間帯で場所移動してヒロインとエンカウントするというものなんですが、特定のイベントをこなさないと出現すらしないというキャラもいるなど、はたして攻略なしでクリア出来るのか?と思ってしまうほどの難易度です。総当りすればいけないことはないでしょうけど・・・
システムの特徴としては、選択肢を選ぶ時に、制限時間内に選ばないと、タイムオーバーになってしまうというシステムを採用しているところですか。サクラ大戦みたいですね(笑)。

シナリオについて。
まあ可もなく不可もなくといった感じの出来なんですけど、意外とツッコミどころが多いというのがこのゲームの特徴と言えましょうか(笑)。

個別シナリオについて。
沙雪シナリオ。
1ヶ月でこんなに痩せられるわけ無いじゃん(笑)。新聞の折り込み広告なんかによくあるダイエット実行前→実行後並みに痩せちゃいます。繰り返しますが1ヶ月で、です(笑)。
お話はまあ、凡庸と言っちゃっていい内容でしょうね。特筆すべき点は先ほどから繰り返して述べていますが驚異的な減量と、面食い主人公さんが旧式沙雪(笑)に対してかなりボロクソに言っているという点でしょうか(笑)。

遙シナリオ。
メインヒロインなのに何処にいるか全く分からなかったですよ・・・というか夜の時間帯に外に出て来られることすら沙雪シナリオをクリアしてから少し経つまで気付きませんでした(笑)。説明書にも何も書いてませんしね・・・
出会ってから付き合いだすまでのイベントとかはやや展開に性急さが見られるものの、意外と楽しめるお話に仕上がってます。流石はメインヒロインといった所。中盤の山場以降も主人公の飽くなきキレっぷりと、主人公の友人達の飽くなきお節介ぶりが貴方を感動の渦へ引き込むことでしょう(笑)。茶化して書いてますけど、結構青春ドラマ~って感じでいいと思いますよ、個人的に。しかし、遙は何故こんなにも主人公に執着するんでしょうか・・・?主人公にどんなにキレられても遙の想いは止まりません。こんな子を何故彼女の元カレは振ってしまったんでしょう(笑)。
このシナリオの一番面白いところは遙の親友の子の髪型が跳ねすぎてて、とんでもない寝癖を処理しそこねた状態に見えなくもないというところでしょうか(笑)。このソフトが発売された当時でもこんな髪型の子はいないと思います。

果林シナリオ。
途中まで別のキャラの攻略を進めないと会うことすら出来ないという幻の女の子です(笑)。安奈に振られたことを機軸にこのシナリオは展開していきますが、もともと果林狙いでプレイしている場合、主人公が安奈のことを引きずりまくるのでかなり鬱陶しいです。まあ純粋に安奈狙いで偶然果林シナリオに突入した場合はこういう展開の方がいいんでしょうが・・・果林シナリオ自体は何て言うか、主人公の心を癒す恋愛分野においてのメシアです。ヒロインの自己犠牲で解決すべき問題じゃないと思うんですけどねぇ・・・これじゃあ主人公はただのダメ人ですよ。

美鈴シナリオ。
隠しキャラですね。Hシーンも無いし、お話もややSFノリになるしで、存在意義が希薄っぽい感じです。って言うかマジでこのシナリオはいらないと思うんですけど・・・

綾乃シナリオ。
彼女の声はリバーブがかかりすぎです(笑)。他のキャラは概ね普通なんですが彼女の声だけかなりリバーブです(笑)。内容としてはかなりさくっと見られる感これありでございますね。

 響シナリオ。
これは所謂「横恋慕、けど相思相愛モード」なシナリオですね(笑)。そこそこ楽しめるぐらいの出来にはなってるんではないかと。しかし主人公に響を紹介された沖田くん、中盤では響とのすれちがいを強調して、あまり二人の仲が上手くいっていないような雰囲気を漂わせるクセに、「僕は彼女の隠れた魅力に気が付いたんだ。」とか言い出す辺りは実に苦笑できるポイントではないかと(笑)。

安奈シナリオ。
由良さん良い人過ぎですね~。エロゲーにおいてこの手の男性キャラは必ず主人公キャラと殴り合いを演じるのがセオリーなのですが、由良さんに関しては発生しないですよ。ある意味(というか普通の意味でも)新鮮でした(笑)。しかし安奈の「言葉は人を不幸にする」、だから黙して語らずというのは変ですね。だって筆談で主人公と意思の疎通をやってるじゃん(笑)。まさにエンディング前のテロップの通りです。「本当は気付いてたんだろ・・・?」その論理が詭弁ってことに(笑)。あと気になったところとしては身分違いの恋~な感じで葛藤させてるクセにあっさりブライダルというのは・・・ご都合主義っぽくないですか(笑)?

あゆみシナリオ。
メガネが、メガネが・・・(笑)。このあゆみの見た目にも笑えますが、真に笑うべき所はテキストです。
まず沖田君の台詞。キレてナイフを振り回した安藤に対して、「根性はなくても、頭はイカレてると思うよ。」・・・すげー毒舌ですな(笑)。沖田君のキャラクターって真面目で理知的なキャラクターなのに、実はかなり腹黒いのではないかと思ってしまいました(笑)。
次に右近君も学年主任と主人公が揉めた時に、ハゲとかピカチ○ウとか学年主任に対して罵りまくります。あゆみも「教師としてのモラルはないんですか?」そこまで言うか(笑)。さらにこの後に右近が、卒業式の時に学年主任の車を引っくり返すという復讐を提案。主人公も同意します。・・・いや、すんなよ(笑)。
委員長の安藤の第3人称。「ナイフくん」・・・馬鹿にしすぎ(笑)。
安藤の母の第3人称。「マミィ」・・・何故ママでなくマミィという呼び方なのか、かなり疑問です(笑)。だから主人公もそれは言い過ぎだろと思わざるを得ないくらいマザコンと連呼 しているんですね。納得しました(笑)。
さて、シナリオ最後の山場はナイフくん(笑)に倉庫に閉じ込められたあゆみを助けるというイベントなんですけど、まずどうやってナイフくんはあゆみを倉庫に閉じ込めたのか、という根本的な疑問が頭をもたげます。まあ手段は無くはないとは思いますが、何の説明もなく受け入れられるとは到底思えない話の展開なんで・・・
で、首尾よくあゆみが閉じ込められているところが発見できればいざ救出なんですが、選択肢として、
・扉に頭突き
・扉にパンチ
・扉に蹴り
・タイムオーバー(=手に持った金槌で錠前を壊す、これが正解です)
があり、首尾よく扉を開けられればハッピーエンドなんですけど、安藤が沖田と右近にボコられるというちょっとバイオレンスな展開になっております(笑)。個人的にオススメな選択肢は「扉に頭突き」ですね。哀れ主人公、そのまま脳挫傷で彼岸の住人になってしまいます。正にデッド・オア・アライブ(笑)。というか鉄の扉に頭突きをかますのは馬鹿過ぎでしょ(笑)。いや、もっと馬鹿なのはこの選択肢を選んだ私ですか(笑)。

弥生シナリオ。
さて義理の姉との道ならぬ恋シナリオというわけなんですけど、中途半端という言葉がかなりしっくりとくるシナリオですね。主人公が弥生を恋愛対象としてみているのか、それとも実兄の妻として、彼女を支えたいと思っているのか、イマイチはっきりとしていないですね・・・まあ、実兄がそれなりに良い人っぽいので、不倫になだれこむとヤバいってのも理解出来ますが・・じゃあ攻略不可にしといても問題はないと思いますがねぇ。
  何が言いたいかというと、誰も貶めたくないという思いがこのシナリオには感じられましたので、そもそもこのシナリオは必要ないんじゃないか、という事です。そもそも弥生と潤(主人公の兄)が仲違いする理由は何も無いですからね。だから弥生と主人公がくっつくシナリオは作れなかった、というところでしょうね。

まとめ。
あゆみシナリオ最高です(笑)。一度はあの毒舌ぶりを目にして頂きたいということで、ちょっとお勧めしておきます。

03/11/7更新