※本レビューは過去サイトからの転載です
何となく欲しくなったので購入。
システム
基本的なところは完備してますね。音楽鑑賞モード、CGモード、回想モードあり。主人公以外フルボイス。
ただセーブファイルが12個と少ないのは少々つらいですね。せめてその倍は欲しいところです。
BGM
そこそこの出来ですね。特に書くべきことも無く。
ストーリー
実家の喫茶店の手伝いをしながら学校へ通う主人公は新学期に初恋の女の子と再会を果たす。
その他もろもろの面々との交流を描いた学園物です。
プレイしてみて…
このゲームはコマンド選択式のアドベンチャーで、難易度は微妙に高そうです。
序盤~中盤で攻略キャラが確定し、終盤でバッドエンドかトゥルーエンドかに振り分けられるようです。
ただ好感度がパラメータ管理なのかどうか分かりませんが何となくバッドエンドに行ってしまったりします。
おかげで何回も恋ちゃんのエンドが見られませんでした。ウザかったです(笑)
シナリオについて。
総じて悪くは無いという印象ですね。ただ色々と突っ込みどころはあるわけでして。まあその辺りは後述します。
個別シナリオについて。
麻柚シナリオ。
実妹…ってそれはいくらなんでもヤバいでしょ(笑)。
他の面々も祝福してくれます。…母親含め。…いやだからまずいだろ(笑)。皆主人公の事が好き好きなのになー。
普通なら、二人の仲を引き裂こうとするか関わりを断とうとするかすると思うんですけど…
何でそんなに主人公の行動を全肯定出来てしまうんでしょう?
貴方の友人が「オレ、妹と付き合ってるんだ」とか言われたら引くでしょ?ですから一線を越えた時点で
このシナリオは破綻してしまうと思うんですが…いや、そもそもソフ倫の基準に引っ掛かってるんでは…?
絢子シナリオ。
………………特に面白いとは思いませんでした(笑)普通に読んで普通に大団円ですねぇ。あー、良かったね、みたいな。
個人的には執事の渾名はセバスチャンじゃなくて「滝村さん」若しくは「ダニエル」にして欲しかったですね(笑)
しかしこの執事さんは中途半端な感じですね。かたくなに主人公と絢子の仲を否定するかと思いきや
あっさりと交際を認めますし。その程度で認められるんだったら最初から肯定的な態度を取って頂いた方が
まだ良かったのではないかと思うんですが…
夏音シナリオ。
他のシナリオでもビンビンに気配がありましたが、やっぱり主人公の親友君は夏音の事が好きなんですね。
となると煮え切らない態度を取る主人公が幼馴染の夏音を傷つけ、その事に激怒する親友君、そしてBOUT(笑)…
という展開なのかなぁ、と思っていると大体その通りになぞってくれましたね(笑)ありきたりな…
ただちょっと普通のものと違うのは親友君と夏音が本当に付き合いだすところですかね。
しかし夏音との関係について熟考に熟考して「夏音の好きにしたらいい」と夏音に告げて、
いざ夏音が親友君と付き合いだすと"オレはやっぱり夏音のことが好きだ!"とか言い出すのは
実にウザい男のやる事ではないかと思うんですが(笑)
恋シナリオ。
桜塚ではありません(笑)。読みも"こい"だそうですし。まあそれはどうでもいいんですが、
このシナリオもどうでもいいですか(笑)?
さて恋は幼い時に引越しをして主人公の住む町を離れるんですが、その時に再会の時に返すという約束で
恋が主人公のビー玉を預かるんですよ。で、とある理由で恋はビー玉を返せなくなるんですけど、
恋は自分でビー玉を買ってそれを主人公に会う毎に2~3個ずつ返していきます。
恋はビー玉のことについての負い目に耐え切れなくなって涙ながらの謝罪をするんですが、
最初の頃はそんな罪の意識は微塵も感じられない満面の笑みでビー玉を返してなかったですか?
と思うのは私だけでしょうか(笑)
まとめ。
地雷ではないです。ただ、良作というわけでもないです。主人公の家族の過去が密接に絡む麻柚シナリオなどは
そこそこ面白かったですし。そのシナリオの行き着く先はアレですけど(笑)
06/8/16更新