※本レビューは過去サイトからの転載です
安さ・このゲームのテーマについて関心があったことが購入動機になりました。
システム
基本的なものはそろってますね。CGモード・場面回想・音楽鑑賞あり。バックログあり。
画面演出でウェイトをかける傾向があり、少しストレスを感じます。
BGM
まあ、普通。可もなく不可もなく。
ストーリー
妹の命は不治の病で後1週間の命だと医者に宣告される。
兄である主人公はせめて最後に楽しい思い出をと妹を旅行に連れ出す。
辿り着いた先は猫とメイドが住む名もなき療養所だった…
プレイしてみて…
ぱじゃまソフトとClockUpは、クリアフラグスキーなんですかね?
初回プレイ時に出てくる選択肢があまりにも少ないので、何となく判りましたけど。
しかし隠し要素として使うのならともかく最初からそれありきというのは個人的には宜しくないと思うんですけど。
作る側としてはシナリオに簡単に厚みをつけられるしボイスとか使い回せるのでなかなか便利なのだろうとは
思うんですけどね(笑) ま、あくまで個人的意見なので人によっては歓迎されるのかも知れませんが。
シナリオについて。
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まず言いたい事があります。 時代考証はちゃんとした方がいいんじゃないかと思います。
設定は大正時代なのですが「世間では民主主義だのと叫ばれている」みたいなことを平気で書いてしまいます。
主権在君の明治憲法下でそんなこと言ったら逮捕されちゃいますよ!
あとは妹が作曲してる曲の歌詞がすげー現代語(笑)
いやまあ作詞作曲してるのは今の人ですけど、大正時代でそんな歌は絶対歌わないと思います。
何と言いますか、大正時代っぽい言い回しってのがあるんじゃないかと。
シナリオは3通りありまして、妹死亡シナリオ、妹助かるシナリオ、メイドシナリオとなっております。
前述した通りクリアフラグがあり、最初は絶対妹死亡シナリオに流れます。
2回目以降は選択肢が出てきて違うシナリオに進めるという仕様になっております。
メイドシナリオはひょっとしたら妹助かるシナリオを通らないと出現しないかも知れません。
では先ず妹死亡シナリオから。出だしでいきなりエンディング間際の語りを挿入してますね。
妹の命は正に尽きようとしていた…っていきなりオチを見せるなよ(笑)!何か妹死ぬよ?悲しいね?って
悲劇の押し売りをされているような気がします…あくまで個人的感想ですが。
にしても1週間が粛々と進んで特に展開もなくそのまま終わりって感じで、訴えかけてくるものが弱かったように
感じられました。時折語られる過去のモノローグも「妹と幼い頃した約束」とか「主人公の初恋」とか
微妙にどうでもいいんじゃないかといった感じのものばかりで、上手く機能していないんじゃないかと。
妹助かるシナリオは最初からSF要素ありあり(厳密には死亡シナリオ途中から)で、安易に奇跡に頼る気満々な
雰囲気が感じられました(笑) とは言え、この奇跡はゆきうたっぽいというか、
「誰かの命を助けるには自分の命が必要」といった代償が必要な類で、
主人公は当然自分の命と引き換えに妹を助けることを決意するわけです。こういう展開は何となく
面白い展開になりそうなんですけど、残念ながら上手く料理出来てない感じでした。
最後は主人公の寿命の半分を妹に…って問題を先延ばしにしただけのような気が(笑)
メイドシナリオは正直どうでもいいですた。変に壮大でよく分からないお話。
よく読めば納得できるのかもしれませんが正直もう1回読む気がしません…
まとめ。
♪ご都合の花咲く~ちゃっぺるで~と、同じく榊原ゆいさんが唄うひまわりのチャペルできみとの主題歌で
まとめてみました(笑)前回のほしフルレビューは頑張り過ぎましたので、今回は小粒で(笑)
07/10/29更新