其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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恋の話と(I.D.) 感想 後編

前回に引き続き、I.D.ブランド作品「恋の話と(2013/02/28発売)」について述べていきたいと思います。
アイキャッチについて前回少しだけ不正確でしたので、一部訂正させて頂きます。
スキップ不可と書いていましたが、ヒロイン選択後のシナリオ終了時の画面フェード処理だけはEnterキーを押すか
マウスを左クリックすることによってスキップが可能です。そしてそこ以外はスキップ不可です(笑)
ぶっちゃけ大して効果がないですが、何故開発者はこんな中途半端な仕様にしたのか気になりますね(笑)

ではそろそろ本題のヒロイン個別シナリオについて述べていきたいと思います。
まずは花シナリオから参りましょう。

主人公とクラスメイトという立ち位置から王道的なシナリオが想定されますが、序盤は概ねその想定通りですね。
それにしてもあゆなシナリオと違い昼間も目的のキャラを選べるから良いですね(笑)

花の将来の夢はお嫁さんということで主人公から「いいお嫁さんになれるよ」と言われ照れたり、
放課後の買い物で偶然出会って一緒に買い物をしてたらカップルに間違えられたりと、
こういったゲームのテンプレを一通り盛り込んでくれてますねー。

最初の日曜日では喫茶店に案内するという口実でデートに持ち込む主人公の対女性テクニックが光る展開です(笑)
主人公は感情が高ぶった人に触れるとその人の心を読んでしまう能力の持ち主で、
それ故に人付き合いが希薄な設定なんですけど、それなのに手慣れた雰囲気が違和感ありまくりですね…

茶店では趣味の話が弾みます。第一の趣味は部活動にも所属しているテニスで、
第二の趣味は料理とのことで、毎週放送される料理番組で紹介された料理を作ったりするそうです。
家族にも評判だとのことですが、カップルに間違えられた買い物の時と言ってること違くね(笑)?

その後はお冷をこぼして主人公の股間を濡らしてヒロインがそれを拭いて何処拭いてるの的なテンプレイベントを
こなしつつ、喫茶店を出ます。外を歩いていると雨が降ってくるんですが、

; SE 雨音 (ぽつ……ぽつ……)

スクリプト見えてますよ(笑)
他のゲームでもたまにこういうのがありますけど、いつ見ても苦笑せざるをえません(笑)

急に雨足が強くなったため、主人公たちは店の軒先に雨宿りをします。
そこでも雨に濡れて服が透けてしまうヒロインというテンプレを披露してくれます。 主人公も花がこれ以上濡れないように上着を貸すなど、対人関係希薄設定絶対嘘だろ(笑)

第2週目では相合傘で下校イベントが発生します。……千歳シナリオでも同じイベントあったよな…
というか異性と相合傘でも特に何も思わないばかりか、

「桜川さん、もうちょっとくっつかないと肩濡れちゃうよ」

とさりげなく異性に密着を要求するところは対人関係希薄設定以下略(笑)
勿論花の自宅まで送ってヒロインの居所を把握します(笑)

その後もテニスウェアの花を視姦したり、見知らぬ男性と2人で街中を歩く花を尾行したりと
主人公君なかなかやらかしてくれます(笑) 不審者センターに登録されそう(笑)

中盤では花と近所のおばあさんとのエピソードが語られます。
このおばあさんは散歩に出る際に家の鍵を忘れてしまった上に家族が皆出掛けてしまい、
夕方まで家に入れなくなったとのこと。友達の家に滞在できるのですが寂しいらしいです。
えっと、おばあさんを置いて家族が出掛けちゃったことが寂しいってことですかね?
この辺りちゃんと書かれてなくて良く分からないですが、とりあえず友達がいても寂しいらしいです。
そして心優しい花さんは自分用の弁当を渡すことを思いついたらしいです。
うん、意味が分からないです(笑)
寂しさを紛らわす手段が弁当ってどういうことなんですかね…

後はとある昼休みに花が自分の弁当を毎日作っていることを聞いて主人公は驚いていますが、
その数日前に花が自分で弁当を用意していることは聞いているはずなのに何故驚くのか(笑)

さて、ここまで主人公と花の仲はスローペースな進展ですが、ここにきてようやく告白へ。
前日にストッキングが植え込みの枝に引っかかって破れてる花の姿を視姦したからでしょうか(笑)
というかどうやったらストッキングが引っかかるのか謎です(笑) 植え込みに密着して歩いたんですかね?
花の告白を受け入れ即家族のいない自宅に引き入れABCまで敢行。主人公マジぱねぇ(笑)
というかABCって今の人はわかるんですかね(笑)

次の日には生徒会選挙が始まるということで何の因果か花が副会長へ立候補することになります。
何故か会長候補者が副会長候補者に会いにきたりする謎イベントを主人公は目の当たりにし、
自分が無気力であることに対し自己嫌悪に苛まれます。
というか恋人が立候補したんだから自分も立候補すればいいのに(笑)
特に花の副会長立候補は職員会議で1クラスにつき1人立候補者を立てるという方針を押し付けられて
苦慮する先生への義理立てという面が強く、立候補するなら誰でもいい感じの話なので猶更立候補すればと思います。

花の立候補後数日後の帰宅時に会長候補より難癖をつけれらます。会長候補曰く、
努力家の花の応援者として委員会活動や部活動に参加していない主人公は相応しくないとのこと。
応援ぐらい好きにさせろや(笑) 主人公も会長候補の言う通りだと思ってしまう所がヤバいですね。
そしてそう思っているのに現状を変える為の行動は何もしない(笑)
後、会長候補は応援者として相応しくないと言っているのに何故か恋人に相応しくないと考え始めるのも頭悪い(笑)
そしてそれに悩んで寝不足に陥る主人公、朝食も抜いた為体育の授業で倒れてしまいます。
そして千歳シナリオと同様起き抜けに1発(笑)
花の恋人として相応しくないと悩んでるくせに学内で性行為に及ぶ迂闊さは理解に苦しみますね(笑)

GWについては何もほぼ触れることなく明けの学校へと場面は移り、相変わらず心をスキミング
勿論、能力については花に何も告げていませんが何か(笑)?
スキミングの結果花は生徒会活動開始後に主人公との時間が取れなくなることへの不安を抱えていることが判明。
だから自分も立候補すればいいのに(笑)
その日の帰り道に会長候補が演説している場に出くわします。演説では下校時の寄り道はいかんという主張。
それはいいんですが、彼が会長になった暁にはゲームセンターなどの防犯カメラを確認するとのこと。
ヤバすぎ(笑)
個人情報保護法は2003年公布なので、ゲーム発売時点でも有効なはずですが…
架空の世界ですから、当時の日本国とは違う法体系かもしれませんね、ええ(笑)
というか生徒会に停学とかの校則を変える権限とかあるのおかしくないですか(笑)

次の日には花の要請にて演説の原稿を書く作業の手伝いをすることになります。
主人公は特に何も考えずに手伝う姿勢で、会長候補の言うことはさらっと無視してワロタ(笑)
そのくせ恋人に相応しいかは悩み続けるという謎思考回路(笑)

さらに次の日、担任の先生のず後に続いて歩いていると、先生から主人公も立候補するよう打診を受けます。
「ず後」とは何ぞや?とお思いかもしれませんが、ゲーム内テキストなので私にもわかりません(笑)
自分は何もしてない故に花の恋人に相応しくないかもと思っている主人公君、ここで一念発起!?
…しませんでした(笑) 一晩ウジウジとやる気ねーし的な思考をずっと続けていて救いがありません(笑)
こんな主人公が彼氏競争率が高いなんてウソでしょ(笑)

この昼にも再度スキミング
GW後の昼と同じことを花は考えていますが、主人公は何故か初耳っぽい態度。記憶力ありすぎでしょ…
何故かセックスをこなした後は流石に愚鈍な主人公も立候補すべきか悩み始めます。
相変わらずやる気ねーしな思考でややウンザリしますが、悩める主人公に救世主あゆなが登場します。
千歳シナリオと展開いっしょなんですけど(笑)
そしてあゆなから核心を突く質問が飛び出します。

「創君の中で、彼女に見合う男になる努力はしてないの?」

そしてそれに対する主人公の返答は以下の通り。

「いや、一応は…(後略)」

一応(笑)
クソ過ぎ(笑) NTRされた方がいいんじゃないですかねコイツ(笑)
あゆなに諭された主人公はようやく一念発起して会長に立候補することになります。
何故か自信なさげですが、法律違反を公言してる独善的でヤバい奴には勝てるでしょ(笑)

主人公の立候補後、要君(ヤバい会長候補)が廊下で話しているのに出くわします。
要君は余裕の雰囲気ですが、その理由は人脈が広い人々にカラオケやゲーセン代をおごったりして票固めをしている
とのことで、公約で禁止しようとしている行為で票固めを行う要君はヤバすぎてワロタ(笑)
そしてそこまでやってて終盤で主人公に追い上げられてる要君人望ありすぎでワロタ(笑)

投票日前日には要君の友人たちが主人公の闇討ちを敢行(笑)
主人公は突き飛ばされてベンチに頭を打つという明らかに殺意ありなんですがヤバすぎ(笑)
当日の演説は花が代理で行い主人公は見事当選。肝心なところでいない主人公(笑)

そして最後まで主人公の能力についてはカミングアウトせずにエンディング。
要君といい要君の友人といい主人公といいコイツら…(笑)

さて最後に早苗シナリオについて。ようやくダルいアイキャッチも最後ですね(笑)

プロローグにおいて、早苗は芸能人として卒業後デビュー予定のであることが本人の口から語られます。
主人公たちと同居するにあたって当然スキャンダルにつながるような行動を取ってはいけないのですが、
学校の食堂で思いっきり主人公に抱きついてますが何か(笑)?
早苗は"絶対に誰にも迷惑は掛けませんから"って事務所に言ってるのにこれはなくないですか(笑)?
序盤から飛ばしていくなぁ(笑)

ヒロイン選択後の第1話目もストーカーする早苗を振り切ろうとする主人公という若干良く分からない話。
尾行は犯罪だという主人公。花シナリオの時はそんな事一言も言ってないんですが(笑)
その次の話も早苗と学食と鉢合わせになって騒ぎになるのが嫌だということで弁当を作る主人公ですが、
何故か友人と付き合って学食へGo(笑) 何のために弁当を作ったのか(笑)

序盤は大体前述のような良く分からない話か特筆すべきことはない話であまりコメントはないです。
あえて言うならば早苗は転校早々男子生徒にモテモテなんですが、どれぐらいモテているかと言えば
ラブレターが下駄箱からあふれ出るほどで、昼も放課後も告白で呼び出されまくり。
というか昼も食べられないほど拘束する告白なんて相手のことを良く考えてますね~(笑)
普通に嫌がらせだろ(笑)
そしてそんな模様にヤキモチじゃないと度々否定しつつも悶々とする主人公君。ベタだなぁ(笑)

さて、とある放課後に早苗は主人公の親友に教唆されて裸エプロンを着て主人公の疲れを癒そうとしてきます。
そして何故か早苗は主人公も服を脱げと言って何故か脱がしにかかります。痴女ですか(笑)?
配達業者にも半裸姿を見られたりと迂闊すぎな早苗さんは本当にアイドルの卵なのか疑問です(笑)

裸エプロン事件の次の日に主人公は親友に文句を言いに行きます。

主人公「あんまりさな姉に変なこと吹きこまないでくれる?」
親友「ん?酷い目?」
親友「俺、酷い目に遭うようなこと言ったか?」

会話が通じてません(笑)

昼休みの後は体育の授業ですが、ここで主人公の体操着と早苗の体操着が入れ違いになっていた事が判明します。
体操服を交換するため主人公は早苗のクラスに向かいますが、
痴女早苗さんは入れ違いのまま授業に出ることを主人公に提案。あやつりブルマーかよ(笑)
※あやつりブルマー=アダルトPCG。デモムービーが秀逸です。ゲームはやっていません(笑)

早苗の思考回路もヤバげですが、主人公も常識人ぶりながらなかなかヤバい感じです。
上記体育のイベントの数日後の昼休み、クラスメイトの男子から早苗と花と比較して早苗の方と結婚したいなどと
主人公は吹聴されますが、謎の反骨心を発揮して早苗の実態を知らないからそんなことが言える、
花と早苗なら花と結婚した方が良いなどと放言します。
他愛ない与太話とは言え、花がいるのにそういうことを大きな声が語る主人公は対人関係以下略(笑)
で、間が悪く早苗にそのくだりの話を聞かれておかんむりになってしまいます。
当然なだめすかして謝るわけですがその時の主人公の心情は、

理不尽でも謝り倒すしかない。

理不尽ですかね(笑)?
お詫びとして衆人環視の中、学食で早苗に昼食を食べさせることになりますが、
早苗さんは絶対誰にも迷惑をかけないという啖呵をきったことは記憶の埒外のようですし、
主人公もマネージャーに釘を刺されたことは忘却の彼方のようです(笑)

後は告白辺りまでどうでもいいことで悩む主人公。義理の姉弟関係よりスキャンダルの方が問題だと思うんですが、
プライオリティが逆なんですよね…
というか全てヒロインからの告白なんですが、何か(笑) こういう所だけ対人関係に難あり設定かよ(笑)

後は何故かゴシップ誌記者に顔出しもしてない早苗と主人公が仲良く家に帰る所を激写され、
スキャンダルから逆転の大団円とまあベタな流れですね。
しかしスキャンダルが発覚した時は早苗は滅茶苦茶後悔してる感じなんですけど、
明らかに学校内での行動はやり過ぎなんじゃないかと思うんですけどねえ(笑)

それはともかくとしてエンディングまでの流れは子供の頃の約束などを絡めて中々良い出来なんじゃないでしょうか。
主人公は記憶を飛ばしまくってますが(笑) 本当に主人公は早苗が好きだったんですか(笑)?

まとめ

アイキャッチだるい。
シナリオは無難な出来といった感じですが、時々前後で不整合が生じているのはマイナスポイントですね。
一番面白いのはプロローグの無限ループ・ザ・ワールドな所じゃないでしょうか(笑)