其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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夏彩恋唄(すたじお緑茶) 感想 前編

恋色空模様以降、なかなかそれを超える作品が出ず、そのまま終わってしまったすたじお緑茶
自分の印象としてはそういう認識ですが、セールス的にも多分そうなんじゃないかと思います。
そんなすたじお緑茶ブランド最終作となった2016年11月25日発売の本作品、
「夏彩恋唄」をプレイしていきたいと思います。
因みにほぼ同じメンバーで別ブランド作品が1本あるみたいなのですが、未入手。
いつか手に入れてプレイしてみたいと思っております。

システム

すたじお緑茶作品はある時期以後からユーザビリティの向上がめざましく、文句なしのクオリティですね。
コンフィグは出来ることが多すぎて、機能の把握が出来ないレベル。
ただ、ウインドウモード時にサイズを自由に変えられるのはいいですが、アスペクト比固定時は、
自動で黒帯が出ないように縦横の大きさは自動で調整してほしかったですね。
システム面での不満はそれぐらいですかね。

プレイ開始・第1話

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のっけから主人公とメインヒロインが罵倒の応酬をおっぱじめます。
ビ〇チとか腐れチ〇ポDTとか10数クリックで見させられて萎えるんですが(笑)
ま、まあスラップスティックな雰囲気が伝わる導入ということでいいのかな…?やや先鋭的な気がしますが…
その後は幼馴染の喫茶店の娘や、ブラコン妹、許嫁などがどんどんと登場してにぎやかになっていきます。
…それはいいんですけど、モブキャラに一切立ち絵が無いんですが(笑)
モブキャラ限定でサウンドノベル仕様になっているようですね(笑)

第2話・第3話

悠那(ビ〇チ呼ばわりされたメインヒロインさん)が父親の部下に迫られ困っていたところ、
偶然近くにいた主人公と付き合ってることにして切り抜けようとします。色々突っこみどころがありますが、
とりあえず学生を口説くいい年した公務員さんはキメェ(笑)

第3話を迎えるあたりで設定のディテールが段々と分かってきます。
主人公は何か良く分からない倫理観に突き動かされ許嫁を拒否したい。かつ悠那も上記キモい部下から逃れたい。
二人の利害が一致した為、恋人のフリをして許嫁と部下を諦めさせる。
恋人のフリはその場限りのつもりだったが、許嫁が主人公の通う学園に転入して来たり、
悠那の父親が主人公と悠那の関係について友人の娘(悠那の友人でもある佐和子)を使って探ってきたりした為、
やむなく恋人のフリを続けることに。
といった感じでしょうか。

そんな中でアリバイ工作として主人公と悠那は休みの日にデートをすることになります。
デート中に色々あってお互い"不倶戴天の敵"級から"意外とイイヤツ"にレベルアップ。早いな、おい(笑)

第4話

紫苑(許嫁)の反攻が始まりました。
主人公と悠那との恋人関係に疑念を持っている光(喫茶店の娘)や、彩花(妹)もどちらかと言えば紫苑推しで、
篭絡の為の料理指南を紫苑の為に行ってくれたりします。
で、悠那にとって主人公とのことは演技で恋人のフリしているだけなので、
紫苑が主人公にアプローチをかけようが、特に問題ではないハズ……って何かイライラしてますね悠那さん(笑)
数日でそんなに心情変化が起こるのかは謎です(笑)

第5話

ぽっと出の武藤さんという人からの告白を受ける主人公。
オープニングで悠那とバトった経験から、武藤さんからの告白を怪しいと判断し、断ります。
それでも何故か食い下がる武藤さんにヒロインたちの良い所を述べていく主人公。
いったい私は何を見せられてるんでしょうか(笑)

そしてその日の夜に自室で"俺が本当に気になっているのは……。"
そして出てくる4択。ヒロイン選択の実に分かり易くて宜しい選択肢ですね(笑)
まあ、一つだけ"思いつかない"となってますが、明らかに妹ですねこの選択肢は(笑)
だって佐和子さんはこの時点でほぼ接点はないですし、他のキャラは武藤さんを始め立ち絵すら存在しませんし…
というかいくらモブだからって主人公に告白してくるキャラも立ち絵なしって…(笑)

思いつかなかった場合

はい、予想通り妹の彩花シナリオですね。うーん、妹テンプレマシマシな感じですね(笑)。
一応、今は亡き曽祖父が専制的で厳格な人物で、彼の指示により兄妹間で引き離されていたために、
兄弟間の正常な距離感というものが分からずに過剰にベッタリしているという説明がなされてますが、
一緒に風呂入るとか明らかにそういう範疇の話じゃないでしょ(笑)

さて、夏休みに紫苑の別荘に避暑に行くという話になり、光が試験を落しそうなため、
主人公が彼女の勉強の面倒をみることになります。
悠那の恋人という設定なのに婚約者の別荘に行くの?そして幼馴染(女性)と自宅で試験勉強するの?
というか武藤さん何処行ったよ(笑)

別荘に行くメンバーは主人公と後略ヒロイン4人と各々の友人たち。
主人公の友人の1人哲君も別荘行きを希望していましたが、試験を落してしまい、メンバーから脱落。

【健司】「哲は燦々たる状態で4教科を落として、補習と再試験が確定しているよ。(後略)」

燦々たる状態でテストを落とすってどういうことですか?光り輝く赤(点)ってことですかあー?(笑)

この流れではこの後別荘でのイベントが起きると思いますが、
何 も な い で す(笑)

兄妹で風邪ひいて看病するのがメインな雰囲気ですが、じゃあなんで別荘行く話をした(笑)
別荘云々の話が出たのは共通シナリオでなくて個別シナリオに入ってからですからね…

その看病イベントも兄のアレを手で擦るとか余計風邪が酷くなりそうな感じです(笑)
何とか風邪を治して別荘に行く主人公たちですが、前述の通り、ワンクリックで地元に帰着。
別荘系の一枚絵や背景CGはおろか、テキストすらない(笑)

さらに別荘から帰った直後もムラムラした主人公にお口でご奉仕する妹ちゃん。

一真】「かっ!!」
一真】「あがっ!!」
一真】「ぬはっ!!」
一真】「ぬぅわぁあ!!」

主人公の反応がおかしいです(笑)
つかどうせやるなら別荘でのイベントにした方が良かったんじゃ?

彩花編第3話・第4話

共通ルートで軽く触れられていた神木家の事情が若干詳らかになりますが、そのあたりの話を聞いても尚、
手コキしたりフェラしたりするほどお兄ちゃん好き好きになるのは不自然な気がしますね(笑)

第4話では恋人にもなれないし結婚もできないけどセックスは出来るよ論で初体験へ突入。
大事なシーンの為か、主人公の奇声は鳴りを潜めていて非常に残念です(笑)

後は、何日かしてから主人公と光との会話で主人公の突っこみを光がスルーした時の、

一真】「スルーしやがりやがった」

重複しやがりやがった表現はちょっとウケました(笑) 御御御付みたいな感じ(笑)?

彩花編第5話~

一真】「のぉぐお!!」
一真】「あふっ、ちょ、くお!」
一真】「おぐぅう!!」

主人公の睦み時の奇声が復活しました(笑)

…というかこの時点で彩花との濡れ場が6回ぐらいあるんですが、流石に多過ぎでないかい(笑)?
エンディングまでもう1回濡れ場がありましたので、合計7回となっております。
シーン回想の枠数から察するに各ヒロイン同じ回数ですので合計28回!
多くて良いと思うか、多過ぎて飽きるとなるかは人によりけりだとは思いますが、それでも敢えて言いましょう。
多過ぎだろ(笑)

さて、エンディングまでの肝心のストーリーですが、正直な所微妙と感じました。
通常の物語ですとここらあたりで2人の仲に障害が降りかかり、それに立ち向かい解決して終幕-
といった感じになるかと思いますが、本シナリオにおいて最大の障害が、
"主人公と両親は長年顔合わせてなくて話をする勇気が出ない"みたいな感じであり、正直どうでもいい(笑)
そのどうでもいい障害も彩花の仲介で無事解決!…うーん、この盛り上がらない雰囲気、どうすれば(笑)?

え?紫苑との婚約ですか?あっさり解消しましたが何か(笑)?
え?悠那との偽恋人ですか?これもあっさり解消しましたが何か(笑)?
え?光との関係ですか?そもそも単なる幼馴染ですが何か(笑)?

そしてそれでも主人公をストーキングする紫苑と悠那はちょっとホラーではないかと思います(笑)

ここに至り読者諸賢が気になるのは、今後彩花との関係をどうするのか?ということだと思います。
その疑問に対する回答が彩花の台詞にありますのでここに引用いたします。

【彩花】「うん、二人だけの永遠の秘密なんだよ」(中略)
【彩花】「ボクとお兄ちゃんだけのね。ずっとだよずーっと」

紫苑との偽装結婚も視野に入れる主人公との人生に幸あれ(笑)!

紫苑シナリオ

さて第5話に戻り、本ゲーム唯一の選択肢っぽい4択で紫苑を選びます。

正直な所、彼女自身には何も問題はないのだ。

問題はエッチ時に奇声を発してしまう主人公の性癖ということですね(笑)

閑話休題しまして、見目麗しく気立てもよい紫苑さんにやはり主人公も絆されて、
初めての一人暮らしに四苦八苦している紫苑に色々と手助けを行ったりするぐらいには仲が進展します。

そんな状況下で主人公宅に招かれた紫苑さん、事故で主人公に抱き着かれて胸を揉まれて欲情してしまったせいか、
主人公の使用済みパンツをパクッてハァハァしてしまう事案を起こしてしまいます。
そこから何故か主人公のアレを見せてもらう流れに。悠那さんが恋人の設定なのに流される主人公(笑)

一真】「あぐッ!?」
一真】「ッ!?!?!?」
一真】「っが!?」
一真】「ほぐぅうう!!」
一真】「あぐぅう、っぎ、あ、ああっ!」
一真】「あぐッ!?」

彩花シナリオの時より多く叫んでおります(笑) ただ奇声度はやや下がって残念(笑)

次の日の朝、色々と考え込んでしまい眠れなかった主人公と違い、快眠を満喫した様子の紫苑。
体調の思わしくなさそうな主人公を気遣い、紫苑は主人公に代わり自分が朝食を作ることを提案します。

一真】「出来るかな?」

家事に不慣れな紫苑とは言え家事の交代を申し出た人間に何で若干上から目線なのか(笑)

夏休みに入ってはいますが、急用の図書委員に代わり図書室に詰めている紫苑を学校に送り、
紫苑の帰りを待つ間屋上で紫苑について思いを巡らす主人公。
真夏の屋上で思いを巡らす主人公(笑)
しかし、この思惟の中で主人公は紫苑のことを人を疑わないお人好しな性格で、
他人にいいように使われてる様子を見るにつけ目を離せない気持ちになる旨を述懐しますが、
アレしゃぶってもらった次の日にそんな思考してもナーと思うのは私だけ(笑)?

結局、許嫁了承

そもそも実家への反発心から許嫁に難色を示していた主人公ですが、紫苑から婚約についての事情を聞き、
実は紫苑もノリノリであったことが判明して紫苑と付き合うことへのの心理的なハードルが下がります。

悠那との偽恋人も悠那側のキモい公務員さんの脅威が過ぎ去ったようで、円満に関係を解消。
しかし、悠那はいつしか主人公を本当に好きになってしまっていて陰で友人に縋りついて涙していたのでした。
…ここだけ見るとイイハナシダナーという感じですが、悠那が主人公に心惹かれるイベントの描写が少なくて、
正直、不自然じゃないかと(笑)

さて、ここでこのゲームの構成について簡単に説明させて頂きます。
本作品は第〇話という形式で物語が区切られておりまして、唯一の選択肢までの共通シナリオが第1話~第5話、
それぞれのヒロインで〇〇編第1話~第6話ぐらいで構成されております。
因みに一番初めに言及した恋色空模様は共通シナリオで20話、ヒロイン個別で3話ありました。
※共通シナリオ内の複数個所存在する選択肢分岐でヒロインごとのシナリオあり
分量の面でも明らかに差がありますね(笑)

で、紫苑シナリオにおいて告白後の濡れ場は紫苑編第4話にあります。前述の事案を含めて第4話までで2回。
紫苑編第1話~第4話で2回。シーン回想の枠から想像されるイベント回数は合計7回。つまり、
紫苑編第5話~第6話で残り5回の濡れ場をこなすことになります。
毎回そういうイベントばっかり起きるようなシナリオで、流石に飽きるだろ(笑)
基本純愛系だからアブノーマル系のバリエーションも増やせず、従ってだいたい同じような内容なので余計に飽きる…

紫苑と主人公の幼少期の想い出とか色々と使える題材はありますが、全体的に消化不良感がありますね…
肉体的な関係面では飽きて精神的な関係面では消化不良というバランスの悪いシナリオ(笑)

攻略ヒロインは後2人ですが、長くなりましたので今回はここまで。ではまた次回。