其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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こなかな2 konatayori kanatamade II(F&C) 感想 04

今回も2013年04月26日発売、こなかな2 konatayori kanatamade II をプレイしていきます。
エリー、千香、沙希、久遠と攻略してきましたので、最後のフランに取り掛かりましょう。

再び誰にも打ち明けない

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アレクと会ってファハハ笑いを聞いてから出てくる攻略ヒロイン分岐選択肢で、
エリーシナリオ攻略時と同じく、『いや、誰にも……』を選択します。
同じテキストなので端折ろうかとも考えましたが、一つ紹介したいテキストがあったので、
改めてこの場面の辺りから詳述していくことにいたします。

翌日に永遠がアレクを恐れていることをフランが喝破(笑)する場面で、
永遠はアレクが最近起きている連続殺人事件の犯人ではないかと考えますが、

ただ、アレクが犯人なら犯人としても、そうなると余計に
怖いな……。

相変わらずですね(笑)
"ただ、アレクが犯人だとしたら、余計に怖いな……。"
という表現では駄目だったんでしょうか(笑)?

何日か経過後、エリーシナリオ分岐の選択肢が出て来ます。
前回は真面目に授業を受けましたが、今回は『悩んでいても仕方ないので寝る』
選択します。

考えるのがつらい……。
寝るか……。

寝るな(笑)

模擬試験

ヴァンパイアから人間に戻る為の対策に時間をかけすぎたせいか、模試の存在を忘れていた永遠。
沙希から模擬試験の日が近いということを言われてようやく思い出したので、
この日の放課後はアレク捜索を中止し、試験勉強に集中することにします。
ところで、成績には関係ないらしいのですが、赤点だと補習になるらしいです。
教育熱心な学園なんですかね……?千香シナリオでそんな事は言ってませんでしたが

勉強不足の状態でしたが、ヴァンパイアの眷属ぅになった影響で、記憶力がバツグンになった永遠。
教科書をささっと読むだけでどんどんと中身が頭に入っていきます。

【永遠】「半永久的に生きるから、記憶力がいいのか」

ベニクラゲ(不老不死のクラゲ)の記憶力はいいのか(笑)?

ベニクラゲ的な存在が持ちうる能力を駆使して一夜漬けで模試対策は終了。
…ヴァンパイアの記憶力スゲーというだけのイベントでした(笑)

アレクと再会

フランは体調が思わしくなく、部屋から出て来ません。
この日はくーの検査をする日だということで、病院まで付き添いに行きます。
くーを病院に送り出した帰りに買い物をすることを決めた永遠は商店街方面に足を向けます。
検査を終えたくーは放置っすか?検査結果とか伊佐美先生から聞いたりしてませんでした?

買い物を終えた後、何気なく公園を訪れた永遠。そこにはなんとアレクの姿が。
だからくーがいないんですね、理解しました(笑)

姿を現したアレクはどうも永遠に用があって出て来たようです。
仲間にならないか?と、永遠を誘ってきます。

人間を嫌っているアレクがどうして俺を。
前回との態度の違いに、俺は驚きを隠せない。
【アレク】「何、簡単なことだ。私は貴様のことが気に入っている」
【永遠】「嘘つけ」
【アレク】「ククク……そう怒るな。こちらが寛大な態度をとってい
るんだぞ?」
【永遠】「……」
つまりアレクはこう言いたいのだ。
自分のしもべになれ、と。
貴様には選択の余地はない、とも。
遠まわしに、そう言っているのだ。

言ってねぇよ(笑)

徹頭徹尾噛み合っていない2人。当然永遠はアレクの要求を拒否。
アレクさん、なら灰になれと襲い掛かってきますが、

【アレク】「それに、人間は弱い。だから他の生物を排除しようとす
る」

という、自身が過去に仰った"弱い存在と同じ行為"を相も変わらずなさいますね(笑)

途中フランも来て2対1となりますが、それでもアレクには敵わない2人。
何故同じヴァンパイアでフランとアレクではこうも力の差があるのか?
それは、フランがヴァンパイアに力を与えるという吸血行為をしていないから、
永遠とフランとの間にあった過去の出来事により、フランが吸血行為をやめたからだったのです。

アレクに流し込まれた魔の力により失われし記憶が蘇り、
永遠は吸血鬼としての力を覚醒させアレクを退却させます。

何で過去の記憶が戻ったらパワーアップするのかは謎です(笑)

噴水の前で見つめ合う2人

【永遠】「俺……俺は……俺はフランが……」
【フラン】「永遠、私は……私は、永遠のことが……」
気がつくと、俺たちは見つめ合っていた。
公園の静けさが、俺たちを包む。
俺たちは、ゆっくりと時間をかけ、距離が縮んでいく。

動く歩道上にいるのかお前らどっちかは?(笑)
このあと距離がゼロになり~みたいな描写が続くんですが、
フランさんはちゃんと顔を赤らめてるのに永遠は普通の顔色でワロタ

その後はくーたちに2人の仲をからかわれたりするなどドタバタとイチャイチャなストーリーですね。
ただ、裸で添い寝しながら濡れ場が発生しないとかR-18ゲームとしては許せませんね(笑)

恋人同士になってもアレク捜索は続ける2人。
永遠は自分が人間に戻ったらヴァンパイアであるフランとはずっと一緒にいられなくなる、
人間に戻ってもいいのか悩んでいるとフランに打ち明けます。
その悩みに対し、フランは悩むことなく即答します。

【フラン】「人間に戻る方法があるのなら、私は永遠と一緒に人間に
戻る、ただそれだけだ」

別のシナリオでフランは生まれながらのヴァンパイアだと言ってたのですが、
どっちなの(笑)?

ハンガリーの料理やお菓子を食す

ハンガリー出身のフランにソウルフードを食べてもらったり一緒に食べたりしようの巻ですね。

ハンガリーの料理であるグヤージュというスープ。

gulyás [ˈɡujaːʃ] …グヤー"シュ"じゃないですかね?
日本語の文字で外国語の発音を完璧に表現は出来ませんが、
流石に「シュ」を「ジュ」と書くのはどうかと思います(笑)

さらに次の日には喫茶店『つむぎ』で行われていたハンガリーフェアで2種のケーキを食べます。
ドヴォシュトルタリンツァートルテだそうです。
えーと、フランの母は1610年頃に亡くなった史実の人物ということになっていまして、
フランの母が亡くなった年の前後でフランはハンガリーを離れている、
ということになっているのですが、どっちも1610年ごろには無かったお菓子っぽいです(笑)
あと、リンツァートルテはドイツ・オーストリアチェコ辺りのお菓子みたいですね。
時代も場所も違うのに感じるノスタルジー。これがコスモポリタニズムです(違)

夜のデートへ繰り出す2人

星空が好きなフランが唐突に流星群が見たいと言い出し、夜に星見に行くことになりました。
場所は自分たちが通っている学園の屋上がいいだろうということで、
警備員さんに暗示をかけて鍵を受け取って屋上に到着。

昔よりヴァンパイアの力を使うことに、嫌悪感を抱かな
い。
この力を使って悪事を働こうなどとは微塵も思っていない
から、たまには許してくれるだろう。

永遠たちの行為は建造物侵入罪と窃盗罪に該当しそうですが、
悪事とは微塵も思っていないようです(笑)

さて、永遠とフランが見ようとしている流星群はふたご座流星群だそうです。フランさんによると、

【フラン】「私がふたご座流星群を初めてみたのは、今からだいたい
200年ほど前だった」

ふたご座流星群が初めて観測されたのは1862年のことらしいので、
フランさんのだいたいが±50年のアバウトさを含むということか、
こなかな2は2060年以降の地球を舞台としているのか…
そもそもヴァンパイアとか出てくる架空の世界だから時代考証とかどうでもいいじゃん
と作者が思っているのかも…(笑)
それにしてはこのイベントでもカストルポルックスの神話の話をしたり、
フランの母親に実在した人物を宛がったり歴史からネタを用いているのは
物語全体の整合性が取れていない気がしますね。
まあ、そんなメタ的なことについて気にする以前に永遠の思考がぶっ飛んでいる方がアレなんですが(笑)

定番のプレレフア

いつも通り温水プールをそなえたアミューズメント施設『プレレフア』にデートに行こう、
ということになりますが、フランは水着を持っていないといことで、早速買いに行きます。
水着姿を披露してくれるフランに永遠の目は釘付けです。

【永遠】「この場合、衣装にも馬子ってやつだ……」
【フラン】「衣装にも馬子?」
【永遠】「どんな衣装でも、フランが着れば最高の衣類になるとい
う意味だ」
【フラン】「な、何を言ってるんだ……それはちょっと意味が違うだ
ろう……」
【永遠】「うるさい。俺が今作ったんだ。(後略)」

もはや暗号レベルだろ(笑)
弘法筆を選ばずあたりが近いのかなと思います。水着を着用した弘法大師を想像してみて下さい(笑)

その後は水着の着せ替えショーさながらで色んな水着を着ては永遠に見せて、
最後は永遠が試着室に押し入り、吸血してからのセックスといつものコースです(笑)

さて、プレレフアに来た2人。公衆の面前でキスをするカップルを見て、
永遠も同じことがしたいなどと言ってフランにキスをせまります。
フランも永遠が望むならとキスを受け入れようとしますが、直前に恥ずかしくなってしまい、
永遠を突き飛ばしてしまいます。

【フラン】「すまなかった……あまりにもはずかしすぎて……」(中略)
【永遠】「本当に申し訳ないと思っているなら、キスさせろよ」

良心の呵責を利用して自分の欲望を充足させようとしている永遠さん(笑)

クリスマスパーティ

クリスマスイブではあるが、みんながそろったクリスマス
パーティが始まった。

家族で過ごす人々もいると思うので、ではあるがというつなぎ方だと、
意味が分からない人も出てくると思いますよ(笑)

そして途中からフランと永遠で2人きりでボート・デートに洒落込む流れに。
じゃあなんで最初にみんなでパーティをやったの(笑)?

対アレク

自宅にいた永遠とフランは、まるで2人を誘うかのような力の気配を感じ、
二手に分かれてこの気配を探すことにします。
公園に来た永遠の前に現れたのはエリーです。このシナリオでは初登場ですね。
アレクのもとに案内しようとするエリーを前に永遠はフランを呼ぼうとしますが、

【エリー】「気配を放ったら、駄目だから」(中略)
【エリー】「呼んだらダメ。ひとりでついてきて。アレクにそう言わ
れてるから」

とエリーに止められ1人でアレクの元に向かうことになります。
そして奥の雑木林でアレクが姿を現します。

【アレク】「貴様と出会うのは、ほんの数時間前のことのように感じ
るが……それでも久しく感じるくらいに私は待った」

永遠と会う時はいつだって数時間前のように感じるという謎の感覚(笑)

アレクが永遠に仲間になることを誘い、それを断るいつもの流れ。

(前略)俺たちは……生物の代表として今ここで相対
しているわけだ。

人間代表永遠(笑) VS 吸血鬼代表アレク(笑)
彼らの主張は相容れず(何ら具体的な論戦はしていませんがお互いにそんな認識)、
最後は勝った方が正義という『Might is right.』の理論でお互い拳を交えます。
…それ人間と主張・行動が一緒じゃん(笑)

【アレク】「最後にもう一度問う」
【永遠】「何だ」
【アレク】「私たちの仲間になる気はあるか?」(中略)
【永遠】「くどい」(中略)
【アレク】「永遠!!!」
【永遠】「アレク!!!」

何だよこのバトル漫画なノリは(笑)

初撃は地力に勝るアレクが押し勝ち、永遠を吹き飛ばします。
木に激突する永遠ですが、ここでフランが現れ2対1となります。しかしアレクは余裕で、

【アレク】「今の貴様らならば、ふたりがかりでも私を止めることは
できんぞ」

じゃあなんで最初は永遠1人だけ呼んだんですか?
・永遠の方が頭悪そうだから説得する際にアドバイスをしてきそうなフランが邪魔だった
・手傷を負っていない永遠とフランならアレクは負ける可能性が高かった
さあ、どっちですか(笑)?

To be or not to be.

衆寡敵せずという言葉がないかのように永遠とフランを圧倒するアレク。
"血液の温度を自由に操る能力"と言いながら物理的に永遠を殴って(笑)、
永遠の背骨を折る瀕死のダメージを負わせます。
身体能力がアップしているヴァンパイアの脊椎を破壊するアレクのパワー(笑)

そして何やかんやあってフランから人間に戻りたいか?と最後の問いかけをされる永遠。
どうやらエンド分岐の選択肢のようです。

一緒なら、戻れなくても構わない。
やっぱり俺は人間に戻りたい。

まずは明らかに恋愛ADVにおいてはバッドっぽい選択肢であるやっぱり俺は人間に戻りたい。
を選択してみましょう。

【アレク】「フゥーハハハ……!!」

フゥーて(笑)

【アレク】「人間に戻る。それがどういうことかわからないみたいだ
な貴様」(中略)
【アレク】「教えてやれ、フランチェスカ。人間に戻るということが
どういうことなのか」(中略)
【フラン】「人間に戻る方法は……」
【フラン】「契約したヴァンパイアが死ぬことだ」

つまり、永遠が人間に戻るには契約者であるフランが死ぬしか方法がない……
嗚呼、なんて悲しき運命哉………………
人間に戻る方法を最初から知っているのに教えてないのはワロタ
特にフランに聞いたら分かることを俺を捜せとか言って永遠に無駄足を踏ませた
アレクの悪質さが光ります(笑)

最後は永遠の血を吸って力を取り戻したフランがアレクと刺し違えます。
フランの身体を貫いたアレクの腕をフランが掴み、アレクの能力により発生した炎が2人を包みます。

【フラン】「死んでも離さないぞ……」
【アレク】「なら殺すまでよ!」

緊迫した場面で何言ってるんですかアレクさんは(笑)
死んでも離さないが殺されたら離すんですか(笑)?

2人のヴァンパイアの死を胸に人間として生きていくことを永遠が決意した場面でエンド。
エリーのことはアウトオブ眼中ですか(笑)?

To be as vampire.

永遠の血を吸い、においを操ることができるという能力を取り戻したフランは、
アレクを余裕で無力化します。
別選択肢で刺し違える必要は全くなかったんじゃない?
永遠が人間に戻る為という理由付けは可能ですが、嘘つきの言うことを素直に信じたらいかんよ(笑)?
現にエリーシナリオで語られていたこと(本サイト未言及の事柄です)が真実だとしたら、
フランが死んだとしても永遠はヴァンパイアのままですし。
シナリオの整合性のためだけに刺し違えさせられたフランとアレクかわいそー(笑)
あと、においで無力化できるロジックも良く分かりません。
身体が動かなくなるにおいをアレクに嗅がせたとのことですが、身体能力が高いヴァンパイアに効く
においとはどれだけヤバい代物なのか(笑)

最後はテキストだけでくーは天国へ召され、桜並木を歩く永遠とフランがヴァンパイアとして
これから生きていくみたいな決意をする場面でエンド。

【永遠】「どこか行ってみたいところとか、あるか?」
【フラン】「それなら、いいところがある」
【永遠】「いいところ?」
【フラン】「私の故郷だ」

母親を殺されて、自身も迫害されて逃げ出したところを"いいところ"と言える
善性を我々は見習わなければならないですね(笑)

まとめ

意味の通らない表現は見直すべきですが、
本作でそれを行うと単なる凡ゲーになってしまいそうで、悩ましい(笑)

やはり定命の儚さみたいなことを扱うゲームで選択的に不老長生になれるという設定は、
あまりよろしくないということなんじゃないでしょうか。
特に久遠のシナリオでそれが如実に表れたように感じました。
あと、廃魔士美琴さんの頭がおかしい感じだったのもマイナス(笑)