其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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恋の話と(I.D.) 感想 前編

さて大分前(こればっかだなお前…)に少し触れたI.D.ブランドの
「恋の話と(2013/02/28発売)」について述べさせて頂きます。

システムは基本的に午前・午後にそれぞれヒロインを選択していくという形式で、
攻略の上で悩むような点はないでしょう。
ただ以前述べました通りパッチを当てないとプロローグを無限ループしてしまいますので、
パッチを当てるなりタイトルに戻ってプロローグをスキップするなりして下さい。
個人的にはあの無限ループは1回は経験して頂きたいですが(笑)

ヒロインを選択する画面ですが、マップ上にキャラが各々表示されてますが、
その画面の絵柄がなんと言うか、これはデフォルメじゃなくて手抜きですよね(笑)?

システム回り

CGモード・シーン回想・音楽鑑賞あり。
私の場合何故かあゆなのシーン2つとCG2枚回収出来てません。
攻略サイト等で調べてみますとシーン回想から見ないと登録されないCGがあるらしいのですが、
シーンはどうやって埋めるのか不明です(笑)

そしてシーン回想と音楽鑑賞モードは使いにくいです。 スマホで言うとスワイプやフリックでページをスクロールして目的の曲やシーンを選択するのですが、
スクロール速度がやや遅く、下端のものを選択するのが面倒です。

さてADVとしてのシステムを完備してはいますが、スキップしてても画面フェードが挿入されてテンポが悪いのと、
日付が変わるときと上記のヒロイン選択時にスキップが不可能なアイキャッチが毎度入るので
クソ少し煩わしいですね。

あとは細かいことですが、クイックセーブしたファイルの読み込みが、
ゲームプレイ中の画面からしか読み込めないのもどうかと。
クイックセーブからゲームを再開したい時は、ゲーム開始画面からだと続きからで任意のファイルをロードし、
右下辺りにあるQ.Loadのボタンをクリックするというクイックの名に反したロードとなっています。
Quick LoadじゃなくてQuirkier Loadの略かもしれません(笑)

あとはアスペクト比が16:10と今では珍しい設定ですね。
PCモニタ界隈ではどんどんと淘汰されて16:9が主流になりましたけど、
当時は表示領域的に有利な面もあって私も16:10のモニタを使ってました。懐かしいですね。

シナリオ

シナリオについてはやや設定にちょっとおかしくね?な感じのものがあるものの
凡そ無難と言える出来ではないのでしょうか。少なくとも前2作のセフレいっぱいキャラとか
色々容認し難いのはいませんね(笑)

主人公は触れた相手から感情を読み取るという能力
(相手の感情が昂ぶった時などで、常に発動するわけではない)を有しており、
それ故に人との積極的な関わりを避けてきたという経緯があります。
なのにアイドルと懇意になるとかちょっと意味が分かりませんが(笑)

シナリオの流れは大体手抜きと思われるデフォルメのヒロイン選択画面から攻略するキャラを選ぶ平日と、
その週で最も多く選択したヒロインの個別シナリオとなる休日というのが基本的な流れです。
もちろん休日でもテンポの悪いアイキャッチは健在なんだぜ(笑)

それでは次に各キャラ個別シナリオについて述べていきます。
まずは千歳シナリオから。
最初の辺りは放課後に千歳をストークするか千歳が主人公をストークして日常会話を繰り広げる感じですね。
物語に起伏があまりなくて、少々退屈する人が出てくるかもしれませんね。
やたらとかりんとうネタを出してくるのもやや閉口。食レポは前回感想でもうお腹いっぱいなんですけど(笑)

第一の山場はデートイベント。
最初にゲームセンターに立ち寄りますが、千歳はクレーンゲームの景品であるぬいぐるみにご執心のようで、
CGも筐体のガラス面に貼りつく千歳となっています。
主人公がクレーンゲームに挑戦をして千歳にぬいぐるみをプレゼント。
普段、無表情なことが多い千歳も笑顔を見せてくれます。
…みたいなことを地の文で語ってくれるんですけど、CGはずっと筐体に貼りつく千歳さんなんですよねえ…
流石にもう1枚ぐらいはCGを足した方が良かったんではないかと思いました(笑)

次の週もヒロイン選択画面は継続。 アイキャッチでイライラさせて別ヒロインを誤クリックしそうです(笑)
総プレイ時間を長くしようというメーカーの陰謀でしょうか(笑)
1週間ぐらい特定のヒロインを選び続けてるんだから後はもう固定でいいでしょ…

2週目もかりんとう推しますねー。というかお昼にかりんとうだけってのは体に悪そう(笑)
ネット調べたら油で揚げた小麦粉と砂糖のお菓子ということで、糖質ダイエットの敵みたいな存在ですね(笑)
腹持ちも微妙みたいで、お昼にそれだけ食べるのはお勧めしません。
そして千歳さんは時々メロンパンとかりんとうを食べています。カロリー過多にもほどがありますね(笑)

2週目は学園に犬侵入とかイベントが少しありますが、やっぱり物語に起伏がない感じ。
千歳が無表情クーデレ系キャラであることも一因ですが、話題が地味というのが根本原因でしょうね(笑)

2週目日曜日、久しぶりにメインヒロイン早苗が登場です。本当に久しぶりです(笑)
これは一人のヒロインに没入できるギミックと評価すべきか手抜きと評価すべきか(笑)

さて、急に主人公宅に訪れた千歳は何だか元気がなく、それが気になった主人公は千歳と喫茶店に行くことに。
茶店では特に進展はありませんでしたが、千歳が変なクレーマー女性に絡まれてしまいます。
今まで説明していませんでしたが千歳はショッピングモールで占い師をしており、
クレーマー女性の占いで彼氏が二股をかけているから注意しろとアドバイスしたらしいのですが、
本当に二股が判明したとのこと。
そのことについてどうしてくれる!みたいな感じのことを言い募ってくるのですが、
知 ら ん が な(笑)
千歳がこういうことを度々経験しているということを察した主人公は不憫に思います。
主人公自身の特殊能力による経験もあり、そういった特別な能力を持つが故の不幸について人一倍敏感な主人公は、
千歳に対する好感度が爆上がりしたのか公園で落ち込んでいる千歳を抱きしめて慰めます。

そして次の日何故か千歳と図書室でセックスしちゃいます(笑)
流石に展開が早いな…

何日かした後、再び先日のクレーマー女性が出てきます。
この間のことについて自分の愚かしさに気付き謝罪したいと申し出てきます。いきなり善玉化かよ…(笑)
いきなり善玉化はさておき、前の時は立ち絵が出てたのに今回は何故か立ち絵なしです(笑)
世間にも申し訳が立たないから顔も出せない模様です(笑)

この後は色々イチャイチャしつつ友人や家族に千歳との付き合いをカミングアウトしたり順調な交際が続きます。
主人公は相変わらず時々心を読んでいますが、恋人である千歳には何も告げていません。ひでぇ(笑)
しかも何かに悩む千歳に対しこういう時こそ心が読めたらいいのにと思ってしまう主人公…
ちょっとヤバくないですか?と思うのは私だけでしょうか(笑)

その後は千歳の進路について若干修羅場となりますが、主人公は能力を使いまくり。
私は彼にスキマーの称号を与えたいですね(笑)
千歳の心を読んで丸裸にしつつ主人公は自分の情報をひた隠しにするという極めてアンフェアな状態での議論は、
それを読む者の心をなかなか苛立たせてくれます。最後は感情的に千歳を突き放す主人公。
そして次の日にまで自己嫌悪に苛まれる主人公。無性にコイツを殴りたい(笑)
自宅で悶々としている主人公に別ヒロインであるあゆなから電話があり、ホイホイと会いに行く主人公。
何だかなあ…この場面を千歳に見つかって刺殺エンドとかないですかね(笑)?

(明らかにそういう身の上相談する関係性じゃない)あゆなに諭されて覚醒した主人公君は、
千歳の進路の関係で次の実力テストで2位になるという目標を掲げテスト実施日まで寝る間を惜しんで勉強します。
平均睡眠時間2時間ぐらいで酷い時は30分ぐらいの睡眠時間で勉強に打ち込む主人公。
ある程度寝た方がパフォーマンスが良くなると思うのは私が年を取った証拠ですかね(笑)

あとはエンディングまで予定調和的なシナリオで特に言うことはないですね。
疲労と寝不足で倒れた直後に致す主人公は馬並みだねえという事だけは言っておきます(笑)

次はあゆなシナリオについて。

プロローグでの初登場時の態度の悪さとその後の好感度爆上がり状態の差は何なのか(笑)
一応あゆなの失せ物を見つけて渡したというのはありますがそれだけでは説明がつかない気がします。
いきなり見ず知らずの男性の家で風呂を借りて裸Yシャツですからね…それでアイドルとか何のギャグですか(笑)

さてヒロイン選択画面は基本的に「昼休み」と「放課後」にヒロインのいる場所に行くような流れですが、
あゆなは主人公の通う学園生ではないので、当然昼は会えません。
つまり昼休みは無駄に長いアイキャッチを見て無駄に攻略予定ではないヒロインに会いに行かなければならない
という何ともダルい仕様になってしまっています。当然シーンスキップなんて気の利いたものはありません。
千歳シナリオで何回ヒロイン選択する場面が出てくるのを理解しているとより苦しめます(笑)。マジ勘弁

ヒロイン選択一発目で早速手抜きデフォルメされたあゆなCGがお披露目されます。
あゆなが木の枝に跨いでいるといった説明が地の文でなされますが、CGはどうみても枝の上で四つん這い(笑)

お話の中身自体は千歳シナリオよりはそこそこ色んなイベントが起きるのでまあまあ面白いですね。
あゆなが早苗と同じ事務所という関係の為かそこそこ早苗の登場回数も多く、やっぱり千歳シナリオは手抜き
その辺りも物語の起伏を富ませる要素となっていると言えるでしょう。

第2週目も昼休みの選択肢が出続けますねえ…苦痛ですねえ(笑)
スキップするだけなんでホント勘弁してくれませんかねえ…
第1週目の日曜日からキャラの個別イベントが発生するので、同時攻略的なこともできません。
せめてアイキャッチが飛ばせたらと思うことしきりです。
この文章でアイキャッチについて言及している回数でどれだけこの処理が鬱陶しいと私が感じているかを
読み取っていただけると幸いです(笑)

第2週目以降はアイキャッチ以外については主人公のヘタレ具合と
千歳シナリオなみに展開の早いあゆなとの初濡れ場タイミングにやや難があるものの、
それ以外についてはそこまで悪くない印象です。
途中で出てくるあゆなのマネージャーについても台詞がやや棒読み気味なのを除けば理性的な立ち居振る舞いな為、
このキャラがいるせいでシナリオがぶち壊しといったことにはなっていません。
また主人公の能力について比較的早めにカミングアウトしているのも好印象ですね。
千歳シナリオでは長期間黙って悪意あるスキミングをしてたのにこの差は何でしょうか(笑)

終盤においてはヘタレ主人公もようやく自身の想いを自覚し、無事あゆなと結ばれる流れになります。
そこに主人公の能力が絡んでややコミカル(?)な部分が入りますが、人によっては蛇足と感じるかも知れませんね。

最後のシーンで高見沢ソラとかいう人が主人公に粉かけてくるんですけど、
何か一瞬「ソラあゆな」と名前がフュージョンしちゃってるんですけど(笑)

早苗シナリオ プロローグにおいて、早苗は芸能人として卒業後デビュー予定のであることが本人の口から語られます。
主人公たちと同居するにあたって当然スキャンダルにつながるような行動を取ってはいけないのですが、
学校の食堂で思いっきり主人公に抱きついてますが何か(笑)?
早苗は"絶対に誰にも迷惑は掛けませんから"って事務所に言ってるのにこれはなくないですか(笑)?