其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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吉亜の丘で寝転んで…(MESA) 感想 前編

今回のオールディーズ・エロゲーは2001年07月06日に発売されたMESAブランド作品、
"吉亜の丘で寝ころんで…"をプレイしていきたいと思います。
発売後数年以内にプレイしているはずですが、クリアフラグあり・意外な展開があったぐらいしか記憶にありません。
当時の印象はまあまあ面白かったという感じですが、20年ぶり(ぐらい)のプレイの感想や如何に。

エロゲー批評空間のゲームリストにはないんですが、このゲームはDVD-PG版も出ているみたいですね。
国会図書館にて情報が見つかりました(笑)
Dreamcastも出ていますし、多角的な経営戦略のセンスが光るMESAブランドですね。
なお、PCGでは本作が最後となっております(笑)

システム周りは普通

本作は所謂ビジュアルノベル形式のゲームです。地の文はビジュアルノベル風に文が表示されますが、
背景や立ち絵は上下黒帯で一部が非表示になっていまして、キャラの台詞は下の黒帯部分に
顔CGと共に台詞が表示される仕様です。映画風かな?
尚、一枚絵CGの時などは台詞もビジュアルノベル風に表示されますので、
前述の演出が統一されているわけではありません。

CGモード・回想・音楽鑑賞はあり。
セーブスロットは12個。…クリアフラグありのゲームにしては少ない気がしますね。
スキップは強制のみで、既読のみのスキップがありません。…クリアフラグありのゲームなのに(笑)
スキップ速度は遅いですね。テキストのスキップは問題ないのですが、
立ち絵表示などの画面演出はスキップ中でも速度に変化がない為、中々ストレスが溜まる仕様です。
後は…バックログが無さそう(笑)
ゲームが落ちたりはしないので安定はしてそうです。

音声は一部のみですね。パートボイスって中途半端な気がしますがどうなんでしょうかね?

キャラデザは葉っぱ系というかこみパのキャラがいるような気がするのは私だけですか(笑)?
逆に言うとこの頃の葉っぱレベルのビジュアルであるとも言え、グラフィックは意外とレベルが高いと思います。
……一枚絵は微妙ですが(笑)

プレイ開始

オープニングムービーの中で本編の一枚絵のCGを背景として使っているんですが、
本編と同じように上下に黒帯が挿入されています。何故か上下の部分はカットでなくて、
昔の地上波のテレビを無理矢理フルHDに引き延ばしたようにCGが横長に引き延ばされて表示されます。
(つまりCGのアスペクト比がおかしくなっています)
どんな感じになってしまうか、分かるね(笑)?
あ、本編の一枚絵は黒帯なしの表示で横長ではありませんので、ご安心下さい(笑)

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OPムービー付きの序章(ゲーム内では"オープニング"と定義)はゲーム初回起動時に表示されます。
一度タイトル画面まで行った場合はゲーム再開時には"オープニングを飛ばす"選択肢が表示されますので、
2度目以降はオープニングを見ずにプレイ可能です。
ゲーム内で重要なテキストがこの序章で表示されますが、通常2度目以降見ないであろう部分で
そういったテキストを表示する技巧はなかなか巧いと思います。
さてタイトル画面から開始すると叔父(エロ小説家)の紹介が始まりますが、

近頃、アッチの具合が良くないみたいで肝心のHシーンが書けなくなったようだ。
それは、エロ小説家にとっては、致命的な病気かもしれない。

病を得たとしてもシーンが書けなくなることはないだろ(笑)
つかこんな出だしのゲームを良くコンシューマで出そうと思ったな…

上記のようにスランプに陥った叔父に代わり、ゴーストライターとして白羽の矢が立った主人公。
本が出たら大儲け間違いなし!とか喜んでますが、叔父名義なんだから主人公には印税は入ってこないだろ…(笑)
勿論、ある程度の報酬はあるんでしょうけど、書きっぷりが印税全部俺の物みたいな感じなので勘違いしてそう(笑)

さて最も天国に近い場所と言われる温泉郷に到着した主人公は旅館の女将とその娘に出迎えを受けます。
…旅館を予約とかそんな話出てたっけ(笑)?

それにしても娘さん、初見の客に対して自身の母親とHしたいと顔に書いてあるとか言い放っておきながら、

「何か……変な事言ったかなぁ?」

というのはちょっとおかしいと思います(笑)

色々ハプニングなどもありつつ旅館に到着する主人公。
旅館到着後、何やら怪しい離れの鍵をもらったりなどしつつ、女将に散歩に出るか温泉に入るか聞かれます。
今回は攻略サイトがありましたので、その恩恵に浴し、攻略サイトの指定通り温泉に入ります。
…何かいきなりレズシーンが始まりましたね。そして射精する主人公。
…(共用の)温泉に精子を放出してしまう主人公(笑)
テキストを見る限り後始末もしてなさそうですが、次に入浴した人は災難ですね(笑)

つかこんなシナリオのゲームでよくコンシューマで出そうと思ったな…(2回目)

さて、射精後心身ともにスッキリした主人公は散歩に繰り出します。そして通り道に邸宅を見かけ、
その庭に咲く花を見つけます。その女性器にも似た花を見つめるうち主人公は射精欲に取りつかれます(笑)

今すぐにでも……射精したい……。
射精・射精・射精・射精・射精・射精
射精・射精・射精・射精・射精・射精
射精・射精・射精・射精・射精・射精
射精・射精・射精・射精・射精・射精
射精・射精・射精・射精・射精・射精。

射精を1ページに31個も書くゲームを良くコンシューマで出そうと以下略(笑)
と言うか最後の射精と2行目以降の1個目の射精がつながってて"射精・射精射精・射精…"ってなってるんだけど(笑)

凛香エンド?

門の鉄格子の隙間にアレを突っこんで射精して気絶して目覚めたら地下室に監禁されてましたが何か(笑)?
その地下室にいた凛香という女性に逆レイプされる主人公ですが、快楽に負けたのか何故かいい雰囲気に(笑)。
次に目覚めたら旅館に戻ってEND。叔父の"「幸福行きの切符だな」"という台詞や、
主人公の"それが。……。この旅の始まりとも知らずに。"と言った述懐など、
伏線をちりばめまくりのエンドで続きが気になりますね。

このシナリオ単体としては凛香とボンテージ・セーラー服・ナースとコスプレHを3回しただけの展開なので、
特に語ることはないです。ぶっちゃけバッドエンドみたいなものだと思います(笑)
他に印象に残ったのはHシーンだけ何故かBGMが無いのぐらいですかね(笑)

タイトルに戻ると何か増えた

凛香のシナリオが終わりタイトルに戻ると、2つほど項目が増えました。
ここは攻略に従い、"想い出の並木道"を選択します。シナリオの途中から始まるだけやん(笑)
いや、まあスキップが遅いのでありがたい配慮ではあるんですけどね…

邸宅のある通り道を過ぎ中心街っぽい所へ繰り出した主人公、
"オマ〇コ疼いてる"と言って誘いをかけてくる深海魚(と主人公が評する悪意のある造形の女性)の遭遇などに疲れ、
茶店で休憩を取ることにします。この喫茶店の本日のオススメは北京ダックのフォアグラ巻きだそうです。
メニューのジャンルもおかしいし、どっちがどっちを巻いてても絵面がおかしい料理だしこの喫茶店おかしいよ(笑)

入った喫茶店では

ウェートレスのスカートを捲り上げ、もう片方の手で、自分自身のペ〇スをしごいている。

という男性と遭遇(笑) ヤバいだろこの温泉郷(笑)
そしてその男性を殴りつけ追い払う主人公。コミカルな雰囲気で胡麻化してますが明らかに過剰防衛です(笑)

男性の魔の手から救い出されたウェートレスはお礼としてアイスコーヒーを奢ってくれます。
因みに主人公のオーダーはホットだったんですが、主人公は特に反応なし(笑)
さてスカート捲りの男性はこの喫茶店の常連で以前は優しい人物だったのことで、
頭がおかしくなった人が変わったのは"吉亜の丘へお参りに行くようになってから"らしいです。
ここでそんな伏線張るんですか(笑) よくコンシューマで以下略(笑)

茶店で色々あったせいか、旅館に戻るのが遅くなった主人公。
女将の娘さん・寧は主人公を心配していた反動か、主人公に𠮟りつけるレベルで文句を言います。

しかし、客の俺が、どうしてこんなに怒られないといけないんだろう?

主人公もブチ切れ寸前…!?そして次の瞬間!!

ズカズカと、玄関へ向かう寧の態度を見ていると、どうも憎めそうになかった。
何故か、可愛らしいとさえ思えてきた。

いや、文章のつながりがおかしいでしょ(笑)

何やかんやして晩御飯が用意されている主人公の部屋へ戻る2人。豪勢な料理に主人公も感嘆の声を上げます。
"生まれて初めて"と言うほどの感嘆ぶりなのに顔が無表情で怖過ぎ(笑)

そして何故か客の食事を客と一緒に食べる旅館の娘さん(笑)
また、部屋から辞去する際の寧さんから名言が飛び出します。

「おしっこするの忘れちゃダメだよっ!」

いや、おかしいでしょ(笑)
子供の他愛無い会話的なノリですけど、相手は官能小説家の成人男性なんですよねぇ……事案まっしぐらじゃん(笑)
まあ、寧ちゃんもパジャマ姿で再度深夜に主人公の宿泊している部屋に侵入してきて、
主人公の執筆している官能小説を読みふけったり、部屋を辞去する際に

「(前略)ちゃんとおしっこして寝るんだヨッ!」

とまたおしっこ言いやがった(笑)ので、ちょっと頭のおかしいお嬢さんなのかもしれません(笑)

この間も色々と寧の語りや夢見で色々と伏線を垂れ流しています。
吉亜の丘は自殺の名所で有名だが、崖や森などもないなだらかな草原の丘であることや、自殺者の詳細が不明なこと、
丘でオレンジ色の光を浴びると本音や欲望に忠実になること、昔"祭壇"があったことなどなど。
主人公はオレンジの光を浴びたことによって男が涼のスカートを捲るような性格に変貌したと考えますが、
スカートを捲ってペ〇ス扱きたい欲望ってマニアック過ぎてワロタ

朝6時に起きても朝食時を逃す旅館

次の日、主人公の夢見が悪く朝の6時に起きてしまいます。
寧と話をして、トイレで用を足して朝食が用意されている宴会場へ向かうと

朝食膳の半分は片付けられていた。

早すぎでしょ(笑) まあ、宿泊客の半分が"吉亜の丘へのお参り"に朝早く行ったので、
朝食膳が残り半分ぐらいになっているということなのでしょう…

旅館を出た主人公、喫茶店で助けた涼に運命を感じたのでしょうか、長い時間喫茶店で粘るほどの粘着です。
結局喫茶店を出た後の道端で涼と出会います。
涼の方も(スカートにかかった精液のことを執拗に聞くような)主人公のことは満更ではなかったのか、
身の上を色々話してくれた上で、本日夜8時に吉亜の丘の近くの砂浜で待っていると伝えて去っていきます。
にも関わらず執筆中に寝てしまい9時に寧に起こされる主人公(笑)

プラレタリウム苦学生なのにドレス姿の涼

寧が作った晩御飯を食べるという約束も何のその全速力で砂浜に向かう主人公。
到着して倒れ込む主人公の目に映ったのは見事な星空でした。

小さい頃見た、プラレタリウムとは全然、訳が違う。

プラレタリウムという商品があるみたいなんですけど、明らかにそれとは違いますよね(笑)?

さて、大分遅れたにも関わらず待っていてくれた涼。
ドレス姿です。学生なのに。涼が働かないといけないぐらい家が貧しいらしいのに(笑)

明日には東京に行かなければならない涼に最後の想い出として青姦を敢行する主人公たち。
主人公のことを胸に秘め東京で頑張ることを決意する涼の姿に胸を打たれます。
でもその日の夜に寧とエロいことするのはおかしくないかい衛(主人公の名前)君(笑)?
そして寧との行為の最中に、

俺には、寧がいてくれる…

涼のことはアウトオブ眼中ですかぁぁーッ!!?(笑)
エンディングも寧と結ばれる感じの雰囲気だし、
変なオッサンに精子をかけられた挙句主人公にヤリ捨てにされる苦労人・涼は可哀そうすぎますね(笑)

タイトルに戻るとまた何か増えた

寧との涼・裏切りエンド後(笑)、タイトルに戻ると"茶店の落書き帳"という項目が増えていましたので選択。
茶店で涼を待つシーンから開始。待てども涼は現れませんので旅館へ帰り、温泉に入ることにします。

お、こみパヒロインの入浴シーンゲット(笑)
いや、まじでキャラクターデザイン似てるんですよ…マネーアイドルエクスチェンジャーレベルでしょう(笑)

さて、のぼせたのか脱衣場で倒れてしまった瑞希少女。
主人公はとりあえず人命救助を第一として少女を介抱することに。少女を抱えて声をかける衛君。
お前いつ服を着たんだよ(笑) 着衣のまま温泉に入ってたのか(笑)?

気が付いた少女。初美と言うらしいです。その後主人公に介抱の礼を言って服を身に着け立ち去ります。
……え?それだけ?この後はさっき見た寧のシナリオに流れるんですけど?
茶店の落書き帳は何のためにあるの?…セーブポイント替わり??

というわけで特に新たな伏線もなく終局。
2人エンドを迎えましたが、吉亜の丘に関する情報はまだまだ断片的。
並木道にある大邸宅や、本感想中では書いていませんが2日目に雑貨屋で見つけた謎の神像など、
謎は深まるばかりですね。

次回感想では残りのシナリオについて述べていきたいと思います。では、また次回記事でお会いしましょう。