其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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Floating Material(biscotti) 感想 04

今回も引き続きFloating Material -The hill where the star born.-をプレイしていきます。

桜、伊歩、風夏と攻略してきましたが、次は悠奈を攻略していきます。

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クラブ見学に向かう途中で会った悠奈と歩いているときの俊の台詞が面白いです。

「その場合はどうしようもないな。そういう人は、
自分の主観と正義で生きてるからね。論破とか
しても無駄だしね」

ライターさんは制作現場内で何か鬱憤が溜まっていたんでしょうか(笑)?

道すがら悠奈は前に通っていた男女共学の学校で物がよく無くなったりしていたとのことですが、
俊は悠奈に憧れの感情を持つ女の子が記念として悠奈のものを持っていたかったんだろうと推測。
いや、何で断定できるんですかね?…自分の主観と正義で生きてるからですね(笑)

備品の買い出し

毎度お馴染みの"90度立ち絵"の場面からクラブ参加打診のイベントを経て備品の買い出しです。

俊は免許を取って4、5年で無事故。違反は駐車違反1件だそうです。
なお、駐車違反の件は俊の心の傷となっていて内容を話すのに心の準備が必要だそうです。
どんな駐車違反なんですかね…

その話から免許取得にかかる費用の話になり、学園生と庶民の金銭感覚の差についての話へシフト。
どういう話の流れでこうなった(笑)

悠奈を乗せて街へ買い物ということで、安全運転で行こうと俊は決意します。

「そりゃまずい。こりゃ死ぬ気で運転だな」

死んだら駄目でしょ(笑)

時は流れピクニックイベントです。今回は石膏像は運んでいないそうです(笑)。
今回は石膏像に代わり防災セットが不用品としてノミネート。
西崎先生は"供えあれば憂いなし"とあくまで防災セットを持っていくことを主張しますが、
俊の"僕や学園生を信じてください"の言葉に説得され、車に置いておくことになりました。
ところで、防災セットは道祖神へのお供えですかね?

その後は悠奈と取り留めのない会話を続ける俊。
ピクニックで登っているこの場所は"星の生まれる丘"だそうです。
俊曰く"数年前の流星群のベストスポットだった"そうで、それでこのような名前が付いたとのこと。
…"流星群"から"星の生まれる丘"の名が導き出される論理が良く分からないんですが、
論破とかしても無駄なので、スルーせざるを得ないですね(笑)

本作の副題である"The hill where the star born."の由来がこれで分かりましたね。
なんでストーリー途中で登る丘の名前が副題になっているかの謎は解明されるのでしょうか(笑)?

ところでブルーシートの使い方を教えるとか言ってそれを地面に敷いて、
学園生と密着して横になるのは理事長に啖呵を切った教師としてはいかがなものでしょうか?
あと一枚絵で描かれているブルーシートがブルーシートに見えない点と、
"ビニールシート" とか俊が言い出してしまっている点も気になりますね(笑)

悠奈よりマドレーヌが振舞われる

部室に1番乗りの俊に2番手の悠奈。
調理部で作ったまだ温かいマドレーヌを俊に振舞ってくれます。
そのすぐ後に他のヒロインたちも現れ、全員ご相伴に預かることになります。

まぁ、こういう茶会を部活でやるのもたまにはいいだろう。
何より悠奈の作るお菓子もお茶もうまい。

調理部でマドレーヌを作った後に部室を訪れた悠奈より後に部員が現れる不自然さや、
クラブなのか部活なのかはっきりしない表記の揺らぎも気になりますが、
設立時に茶会などを通じて学園生の交流を図るクラブで申請している部活で、
"こういう茶会を部活であるのもたまにはいいだろう"というのはどういうことですかね?
クラブの目的そのものなのに"たまに"という頻度でいいんですかね?

小鳥を保護してからの

学園敷地内でケガをしていたっぽい小鳥を保護する悠奈からの~、
折柄の台風で小鳥を心配して豪雨の中出て行った悠奈が遭難して俊が助けるテンプレです(笑)
ところで季節感というか時節を示すような話や単語が一切出てこないので、
ここでいきなり台風とかいうワードが出てくるのは違和感がありますね。

さて、学園の敷地内とは言え日が落ちた後、足場の悪い林の中、さらに豪雨ということで
案の定木の根に足を取られ転倒し、足を痛めてしまう悠奈。
彼女が気を失ったところで悠奈のルームメイトである七瀬からの連絡を受けて悠奈を探していた
俊が颯爽と現れて救助します。そして自室に連れ込みます(笑)

悠奈が俊の部屋で目覚めて、2、3会話を交わしたところで選択肢が出現します。

僕も悠奈のことが心配だった……
いやなんでもない……

なお、どちらの選択肢を選んでも

いや、今はそんなことより……

じゃあ選択肢出すな(笑)

その後は自身の想いを自覚した悠奈が俊に告白してキスをします。
そして前日の夜に足を痛めているのに普通に自室に戻る悠奈。脅威の回復力ですな(笑)

そしてまたどちらを選んでも同じテキストになる選択肢が出現します。
何でこんな短いスパンで同じことを繰り返すの(笑)?

1日後、俊も自身の想いを自覚し、悠奈の告白を受け入れます。
理事長に啖呵切ったくせに、学園の敷地内で外でヤッっちゃう俊さん(笑)
後、2回目のシーンは朝立ちを見られて…というよくある流れなのですが、
平日の朝っぱらから全裸になってるのはワロタ
普通のゲームでは服を脱がないであろう場面で全裸になる独自性は買いたい(笑)

悠奈と風夏

前回の風夏シナリオ感想では触れませんでしたが、俊と風夏が初めて会った時とほぼ同時に
悠奈と風夏は顔を合わせていて、その時のある出来事により悠奈は風夏に負い目を感じています。
そして風夏の俊に対する視線から悠奈は
"風夏は俊に好意を抱いている"
"風夏には俊しかいない"
と思い詰め(何でやねん…)、特に理由も告げず

「私たちは……」(中略)
「別れましょう」

いやだから何でだよ(笑)

しばらくグダグダした後、クラブの部員から激励を受け、このままではいけないと一念発起した俊。
悠奈と風夏に何か因縁があり、それを知ることがまず必要だと考えた俊は一路、理事長室へ。
関係者から話を聞くという搦め手から入る俊(笑)
そんなんだから水面さんから

「そうですね、品性の欠片もないですね」

とか言われちゃうんですよ(笑)

さて、因縁の核心について話をする理事長。
"大分前に行われた本家の大きな会合"でのとある出来事が原因だと語ってくれます。
ところで俊はこの集まりに自身も出席していた旨を発言しますが、
本家と関わりがなかった状態で生活が苦しかったとか物語冒頭で悠奈に言ってたよな(笑)?
風夏シナリオでもこの時はずっと離れにいたと語っていましたし、一体何が真実なのでしょうか…?

最後は教師らしく悠奈と風夏の仲を取り持ち大団円。

悠奈が幸せになれば僕はそれで結構嬉しいと思うから。

↑の"結構"という言い回しの使いどころと、
悠奈と風夏が1対1で語り合うシーンのCGがやたらドアップだったのが面白かったですね(笑)

ひまりシナリオ

講義中にクラブを見に行こうとしている俊は、
グラウンドで皆とソフトボールをしているひまりを発見します。
伊歩、桜、森都も参加していますが、森都だけバストアップが制服(笑)
ところで、ここからひまりの所属するクラブに見学に行こうという話のつなげ方は無理がないですか?
相変わらず日本語も怪しいですし…"おけらである"とか"二人きっり"とかどういう表現ですか(笑)

さて、西崎先生に頼んで自動車部の見学に行くことにした俊。
そこに飛び入りでひまりも参加し、2人から自動車部の説明を受けます。

「(前略)その子たちにBライやAライも受けさせたんでしょ。(後略)」

何の説明もなく一般的でない言葉をいきなり略語で使うのは駄目だと思います(笑)
多分、国内競技運転者許可証BならびにAのことを言ってるんだと思いますが…

その後は横たわり、クラブ設立…と他のシナリオと同様の流れで星の生まれる丘へピクニック。
昼食の場面で"よ~しっ、くうぞ~"の台詞からワンクリックで

「ここの丘、何て呼ばれてるか知ってるかい?」

と、別の場面に遷移する唐突さや俊の良く分からないご高説や微妙な使いまわしテキスト…
本作の駄目なポイントが凝縮されている場面ではないでしょうか。
相変わらずハイキングからの帰路ではなくて岐路についてるし(笑)

情報ソースとしてまとまっているのは書籍

最近はネットでばかり情報を仕入れているからなぁ。

学園内はインターネット環境はない筈なんですが…
まあ、そんな細かいことに突っこみだすとキリがないゲームなんですがね…

ピクニックで俊が作った卵焼きに感銘を受けたひまりは悠奈に教えを乞うことにします。
それはいいんですが、その話の中で繰り広げられる会話が、酷い(笑)
"わけわかんなしい"、"もうまんたん"
いや、本当に酷い(笑)
敬語とフランクな口調が混ざるひまりも、遅れるなと言いつつ自分が遅れてくる俊も酷い(笑)

さて、この辺りのシナリオは正直構成が稚拙で、
つながりのない個々の出来事を羅列しているだけといった風情です。
農業経済学の講義を受けているとか、個別シナリオ中盤で語るべきことなんでしょうかね?

その中でも光るのは「限界効用逓減の法則」について語っているところです。
最初の選択肢から横たわる立ち絵で1人語りするシナリオの流れは全ヒロイン同じというゲームで
「限界効用逓減の法則」について云々するのは最高に皮肉が利いていますよね(笑)

クラブ活動報告

他のシナリオでは特に言及がなかった「クラブ活動報告」への動きが始まりました。
というか友人を集めてダベる部にどんな活動があるんだよ(笑)
結局悠奈の友人である七瀬をクラブに呼んで交流を深めるということになりました。
…それ本来の活動であって「クラブ活動報告」の準備じゃないよね?
換言すると活動報告なんて取ってつけたようなイベントをいきなり出してこなくても、
クラブ活動をいよいよ本格化させるぞ!みたいな話でいいんじゃないかと思います。

打診を快諾した七瀬は、ひまりと待ち合わせして俊が待つ釣り部の活動場所へ。
ひまりと俊だけで七瀬と交流してどうするよ…
ところでここで七瀬の台詞が少しウケたので紹介しておきますね。

「ほら、逢坂先生って気が利いて優しいでしょ。
今まで来た若い先生は大抵大柄おうへいで偉そうな人が
多かったから。なおさらなんだって」

気が利いて優しいとか学園生の目は節穴ですか(笑)?
あと、ルビは実際のボイスでそう言っているので"おうへい"と振りましたが、
その漢字はどう見ても"おおがら"ではないでしょうか(笑)

悩める俊

読者諸賢はお忘れかも知れませんが、俊はひまりから告白を受けています。
この段階に至るまで未だまともな返答を返していない俊は悩みます。
理事長に啖呵切った身としては返答は一択だと思いますが(笑)

その悩みを抱えながら講義を行ったせいか、ひまりと風夏から指摘を受けてしまいます。

「あのねセンセ、今日の講義ちょっと変じゃなかった?」

「…へん…」

俊は講義だけじゃなくていつも(以下略)

ようやく自身の感情に整理をつけ、ひまりの告白を受け入れることにした俊。
夕方の湖畔にひまりを呼び出し、"1人の女の子として好きだ"と告げます。
しかし、ひまりの告白から大分スパンが空いたため、なかなかひまりはそれを信じられません。
俊の気持ちを証明するため、

「(前略)僕の部屋でいいかい?」

自室に連れ込んでナニをする気ですかね(笑)
その後はめでたく2人は恋人関係に。とりあえず、自室に避妊具を常備している俊は(笑)

独占欲の強いひまり

森都と俊が話しているだけでヤキモチをやいてしまうひまり。
俊のクラブに所属するヒロインたちと俊が会話しててもキレないのに、何故か森都にはキレるひまり(笑)

そしてその森都キレ事件が原因でひまりの実家に学園を退学にさせられそうになるも、
理事長と俊が頑張ってそれを阻止!…ってなにこの流れ(笑)

まとめ

登場人物の受け答えが不自然な個所が多く、誤字の多さも含めてもう少しブラッシュアップしてから
世に送り出すべき商品だったのではないかと思います。

あと、敢えて取り上げませんでしたが、
桜のエンドのCGの構図や学園の遠景、廊下のCG、学園の名称や立地、風夏のキャラクター設定、
そして両親に問題があった主人公(男性教師)のスーツがグレー
とか遙かに仰いで作ったゲームですな(笑)