※本レビューは過去サイトからの転載です
21~TwoOne~以来のBasil作品(笑)の購入です。
てっきり「それは舞い散る桜のように」で終わっちゃうかと思いましたよ。
再起不能のポカをやったようでしたので(笑)
システム
主人公以外フルボイス。バックログあり。CGモード・シーン回想完備。この辺りは流石ですね。
オープニングムービー及びタイトル画面でのSEとかBGMの音量が本編のそれと一致していないのがナンですが。
BGM
音質も良く、単独でも聴ける感じですね。ただディストーション・ギターとアコースティック系の
楽器(チェンバロとか)とのレベル差をもう少し考慮して欲しいですかね。小さい音の楽器が聞こえね~。
ストーリー
魔王の娘と神王の娘と幼馴染とその他2人の中から花嫁を選ぶ悲喜交々な物語です。
ベースは普通の学園生活ですな。
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プレイしてみて…
このゲームはオーソドックスなコマンド選択方式で、難易度は低い部類に入るでしょう
(っていうか適当にプレイしてても幼馴染シナリオに突入してしまいましたし)。
おかげで攻略とかを見ないでもコンプリート出来そうです。
シナリオについて。
『波瀾と絶望と、ちょっぴりの希望に満ちた生活が、今始まります。』(あらすじより)…
加えて言うならばプレイヤーにとって失望に満ちた生活かもしれませんね(笑)。 シナリオが総じて
素材を活かし切れていない料理をしてるというか、何となく消化不良という気がするのは私だけでしょうか?
海に行くイベントとかはシナリオによっては殆ど何もせずにイベントが終了したりしますし。
その辺りがどうかなあ?と思うんですが。
日常イベントが面白いのか?かと思えば決してそんなことはありませんし。というか、
芙蓉楓親衛隊KKK(KuKluxKlanみたいですね…)とか、悪ノリしすぎ。
作り手側としてはノリノリなんでしょうけど、プレイヤーとしては若干萎えるんではないかと。
さらに彼女達に課せられた特殊な設定群が、ほのぼの萌えな雰囲気を一蹴。しかもその設定群の問題の解決方法が
いずれも「そんなことですか…」ばっかな方法なので、微妙な雰囲気がムンムンです。
個別シナリオについて。楓シナリオ。
主人公・凛くんに尽くしまくってくれる頭脳明晰・スポーツ万能の完璧超人の幼馴染・楓。
…何だよその設定わ(笑)。完璧でなくていいので普通にストーリーを構築して頂けませんかね?
楓はとある事情で主人公のことを恨んでいたのですが、そのことが誤解だと分かり、
逆に主人公に想いを寄せるようになったわけなんですけど、その辺りの過去をさらっと流すのではなく、
もう少し詳らかにお話として組み込んで欲しかったですね。
でないと、楓の主人公に対する態度が不可解なほど尽くしまくりなんで。
リシアンサスシナリオ。
後半のイベントがどうしても印象に残ってしまいがちですが、見るべきは前半のイベント群かと(笑)。
というかキャラ設定が奇抜過ぎて…ネタバレになるので具体的には書きませんが、
そのような設定にして何の意味があったのか?
ネリネシナリオ。
リシアンサスに負けず劣らず特殊な設定ですね…その辺りの設定や話の作り方が、
ヒロインの魅力を引き立たせる役目を担っているかというと微妙です。
亜沙シナリオ。
前半~中盤はそこそこいい感じだと思います。特に凛と楓の関係の真実について知った亜沙の反応とかはいいですね。
後半についてはノーコメントということで(笑)。
一つだけ疑問をあげさせて頂くのなら、何故、ラストのイベントで亜沙先輩はいきなり髪の毛が伸びたんですか(笑)?
いや、髪の毛がいきなり伸びる事自体は理由付けされてますけど、
イベントとしては不要な1ピースだと思うんですが…?
プリムラシナリオ。
なんだか北斗の拳に出てくる中堅な強さなキャラクターばりに重い宿命を背おってますが(笑)、
人の生き方や生死を左右する設定で話を作ろうというには、学園物というフォーマットでは若干キツいのではないかと。
まとめ。
早いまとめですが(笑)、あくまで、西又葵せんせーと鈴平ひろせんせー原画が
他に比べてのアドヴァンテージということではないかと(笑)。
04/10/11更新