※本レビューは過去サイトからの転載です
店頭で見かけて購入。
システム
ボイス無し。シーン回想&CGモードあり。スキップは高速です。バックログ無し。修正ファイルは当てましょう。
BGM
特にコメントすべきところはありません。BGMとして必要十分だと思います。
ストーリー
巨根の持ち主である主人公が、色んな人と絡むお話。・・・適当過ぎますかね(笑)?
プレイしてみて・・・
基本はギャグで時々シリアスという王道な作品なのですが、そのギャグがやや難ありで、シナリオもやや難ありと、ちょっと困った作品に仕上がっております。まず、このゲームは複数のキャラを攻略出来るマルチエンディング方式なんですけど、序盤・中盤に必須選択肢が出るキャラが殆どで、何回も同じオチを見ないといけないというとんでもない事態(ガチ○コ風)が起きてしまいます。つまり飽きる、と言う事です(笑)。ギャグの方もなんとなく空回りという感じでしたし、ビア樽(体型の女性)ネタやバーコードライダー(略解説)ネタも引っ張りすぎて、「身体的な事柄に対して笑い話をしないというのは文明人の優れたエチケットである」という文が脳裏をよぎる感じでした(笑)。もともとサブカルチャーなんだからそういうネタを使っても別にいいんですけど、他にネタ無いんかい、とは思いましたね。さらに言うと主人公の友人の祐司は鬱陶しいと思います(笑)。濡れ場は扇情的で無し。
シナリオについて。
まあ、何と言うか、その・・・ちょっと納得の行かない展開が多数ありましたね。真面目な話をやっても主人公の無節操さと(笑)、ギャグのどぎつさと、心理描写の不足とで全く機能不全に陥ってしまってます。ちゃんとやってくださいよ(笑)。後イベントは共通のものが多くてとても攻略がかったるいです(笑)。
個別シナリオについて
理穂シナリオ。
メインヒロインでこのイベント数ですか(笑)。展開もベタですし。というか幼馴染系のシナリオって、
①主人公の行為によってヒロインとの仲がピンチ。
②主人公は自暴自棄・無気力モードへ(笑)
③男友達がキレる。殴る蹴るの暴行モードへ(笑)
④女友達が主人公を慰める。
⑤主人公がヒロインへ謝罪・告白等をして解決。
から逸脱しませんねえ(笑)。但しこのゲームの場合、男友達は鬱陶しい存在なので殴られてもプレイヤーは腹が立つだけですし(笑)、問題解決後のフォローが全く入らずそのままエンディング、後日談になだれ込むという荒業をやってのけてます(笑)。
あやシナリオ。
う~ん。言う事無しですね。別の意味で(笑)。エロゲーにおけるお金持ちの令嬢のステレオタイプに見事はまっています。あやが主人公に惹かれていく様や主人公があやに惹かれていく様はほとんど描写されておらず、これで恋愛アドベンチャーなのかと感慨を新たにしましたね(笑)。
織絵シナリオ。
エンディング時の織絵さんは別人じゃないかと思えるほど、凄いベビーフェイスですね(笑)。そう、主人公は彼女の人生観のみならず性格すら変えたのです(笑)。ちと都合が良すぎるんじゃないかな、と思います。
春奈シナリオ。
所謂「乖離性同一性障害」なわけですね。彼女は。多分。しかしそれについてどうこうするという感じではなく、適当によろしくやってるだけという印象が拭えませんね・・・繰り返しますが個別イベントが少なすぎです。
めぐみシナリオ。
主人公の友人君の妹で、友人君はシスコンなんですけど、めぐみと主人公が付き合い出した後の友人君関連のフォローが無いです。話が薄いのバレバレ(笑)。
真由シナリオ。
このシナリオも特に語ることはございませんねえ。というか真由に絡むイベント少なっ(笑)。いいんですかね、これで(笑)?真由関連イベントでは、光源の方向は変わっていないのに机の色の明るさが変化しているのが面白かったです(笑)。デバッグ時点でチェックしてなかったんでしょうか(笑)?
香織シナリオ。
おお、意外と長いっすね。まだマシなシナリオと言えるでしょう。まあ、まだマシなだけで良いとは言えませんですが。どっちにしろギャグキャラが立ってないんで終始冷めた目で見られます(笑)。
美帆子シナリオ。
美人保険医シナリオです。分かり易いですね(笑)。エンディングは必見かもしれません。・・・なし崩し列伝と言う事で(笑)。個人的にはイチオシです。
優実シナリオ。
友人君の彼女をGETしちゃうシナリオです(笑)。流石にこのゲームと言えども友人君との絡みを入れています。あっさり風味で適当な感じがとてもしますが(笑)。
まとめ。
攻略可能なキャラクター数が9人とかなり多めでキャラ個別イベント数がかなり少ないというあべこべゲームとなっていますね~。ここまで汎用イベントが機械的に挿入されると、かなり感情移入の邪魔になるという好例ではないでしょうか。抜きゲーにしては描写が淡白ですし、純愛ゲーにしては心理描写が適当ですし、笑いゲーにしてはギャグの方向性がやや先鋭的な上に同じネタを繰り返し過ぎですし。微妙なソフトですね。