其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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FairChild(Alcot) 感想

このゲームはいつ入手したのか覚えていないぐらいでずっと放置されていたのですが、最近家にあるディスク類を整理している時に見つけてそういえばやってなかったなあということで気まぐれにてインストールしてみました。同時に「この青空に約束を。-」も久しぶりにやりたかったんですが、Windows7では対応していないみたいで起動しませんでした。残念。でも新装版とか買いたくないしなー(笑)
さて本作はコマンド選択式のADVですが、微妙に選択肢が多い上にパラメータ式な好感度方式を取っているようで、どこかで選択肢を間違えて好感度が下がっても他でリカバーすることが出来るんですが、特定のキャラだけは選択肢の数が少なくて結構シビアですね。何回愛音に慰められたか分かりません(笑)
次にシナリオについて述べていきたいと思います。

全てのヒロイン共通なのですが、告白して1回Hするまでが第1部で、一旦タイトルに戻り再度最初から始めると第1部で攻略したヒロインの第2部が選べるようになっていますので、それを選んで第2部、個別シナリオの続きに進むという仕様となっております。

いや、別に一旦タイトルに戻る必要なくない(笑)? 最初のヒロインの時はミスってノーマルエンドみたいな扱いになったのかと思いましたよ・・・また第2部開始時に飛ばせないムービーが挿入されるのにも閉口しました。ヒロインの語りを入れたいのは分かりますがそれならエンディングでやっているようにクリックで進めるテロップ方式にして欲しいなと思いましたね。曲も挿入したいのは分からんでもないですけど、やっぱシナリオを進めてて途中にタイトルからという展開に違和感があるという点と先を読みたいのに飛ばせないムービーがあるという点は減点対象でしょうね。
では、次にヒロイン個別シナリオについて述べていきます。以後はネタバレにつき注意をお願いします。

 まずは朔夜シナリオから。
うん、あんまり覚えてないんですが(笑)、天才肌な朔夜に凡人の主人公一樹君が追いつけ追い越せなシナリオでしょうか。文化祭準備中に主人公が事故で生徒会室から転落し、そのショックやらなんやらで準備をトチってしまう朔夜。一樹が男気(?)を見せ全校放送にて生徒会を援けてくれるよう全校生徒に訴え、先生方からしぼられながらも生徒達の援助を得て無事開催にこぎつけて大団円。流れとしては可もなく不可もなくと言った所でしょうが、ヒロインの朔夜が反応薄い系ヒロインなので打てど響かずなのが人によっては受け入れられないかもしれないですね。後は朔夜のクラスメイトで親友っぽいななる先輩はちょっとはっちゃけ過ぎでやや鬱陶しかったですね。心の中であなる先輩と呼んでました(笑)
次にとばりシナリオについて。
とばりって名前は珍しいですね。私がプレイした中ではこれ以外にはアトリエかぐやの「オレと彼女は主従なカンケイ」のヒロインぐらいですかね。うん。どうでもいいネタですね(笑)
さてとばりと恋鳥(一樹と同居している従姉妹)は親友で恋鳥は一樹に想いを寄せていてどうやったら仲を進められるかなどの相談をとばりにしたりしています。はい、ここまで書いて大体想像つくと思いますが、とばりが一樹の告白を受け入れるまでとばりは自身の一樹への想い等々について恋鳥に相談していません。そしてとばりとの恋人関係が露見した時にお決まりの「ひどいよ・・・!親友だと思ってたのに!」的なケンカが始まるか・・・と思いきや恋鳥さんは大人の対応で2人を祝福してくれます。いい人過ぎです。しかしとばりは何故か傷口に塩を塗りこんできます。露悪的というか、ただの自虐ですね。ここで行うべきは誠心誠意謝罪以外にないと思うんですが。他のシナリオでは理性的に一樹を叱ったりするとばりが本人の色恋沙汰となるとこのザマだというのはある意味人間的と言えるのかも知れません。しかしプレイヤーとしてはもうちょっと何とかならんのですかと思わざるを得ないのであります(笑)
次にこころシナリオ。
親友との恋の鞘当て。殴り合い(笑) 立ち位置としては隣に住む幼馴染というメインヒロイン的なものを占めているのにも関わらず同居人の恋鳥がいる為にイマイチ地味な役回りとなってしまっているこころですが、それが為に親友との鞘当を入れたのでしょうか。三枚目の脇役に殴られるとイライラするのは私だけでしょうか(笑)? 冗談はともかくとして、幼少時の経験から自己評価が低い主人公・一樹君なので、こころに告白するまでかなり逡巡します。逡巡している間にも親友からこころとの相談も受けたりします。つかとばりシナリオと流れが同じですな。ただとばりシナリオでは一途にとばりを追い求める一樹もこころと親友との天秤ではなかなか決断が出来ないようです。こころに告白することは親友との関係に亀裂を生じるのみならず告白が受け入れられなかった場合こころとの関係にも微妙な影を落とすことになります。それを慮って逡巡するのですが、結局は親友の積極的な行動により尻に火がついた状態になった一樹は告白することと相成ります。
後半はこころがパティシエになるため留学するかしないかでまた逡巡。「こころの為を思うなら留学した方がいい」的な発言でまたバトルを演じたりと忙しいですが、結局付き合ったまま留学するんならいちいち別れを切り出さんでも良かったんではないですかねえ一樹君?
本シナリオではバッドエンドとして親友君と付き合うシナリオも用意されております。そして後悔を胸に涙する一樹。・・・こころと親友との濡れ場は残念ながら(?)ありません。あったらNTRシナリオUzeeee!!とか叩かれてたかもしれませんね(笑)
次に悠姫シナリオについて。
帰国子女で資産家の娘で周囲との壁があり父親とも上手くいっていないというコミュ障な彼女ですが、一樹の陰ながらの努力によりかろうじてとばりと恋鳥との交友関係を持っています。
この辺りのエピソードからも一樹の悠姫に対する特別な感情が見て取れますが、どうなんでしょうね? 転校生が孤立するのを自身の幼少期と被って他人事とは思えなかったというだけではちょっと頑張り過ぎなんじゃないかと思いますがどうなんでしょうねえ?
悠姫側は最初一樹をおせっかいな人物と感じていますが、一樹の愛音に対する愛情などを見て次第に態度を軟化させます。一樹に惹かれつつも悠姫付のメイドでもある水瀬に気を使い、自身は身を引こうとします。いい人である水瀬さんは自身も一樹に心惹かれつつも一樹が悠姫に惹かれているのに気付き、悠姫を焚きつけていきます。水瀬はヒロインばりにキャラ立ちしていますが、残念ながら攻略不可。涙を呑んで(笑)悠姫を攻略。そして2人は恋人へ。お気に入りのクロスバイクで一緒に出掛けたりします。話は横道にそれますが、悠姫はやたらとクロスバイクの盗難について心配していますが、ロードバイクじゃないんだからそこまで心配せんでもとか思っちゃいます(笑) まあクロスバイクでも盗む馬鹿はいますし、結構高いのもありますけどね。
さて物語後半では父親との関係が拗れに拗れてついに悠姫は家出を敢行します。売り言葉に買い言葉で勘当になったりして膠着状態に陥りますが、ここで大ニュースが飛び込んできます。それは父親が倒れて病院に担ぎ込まれたというもの。悠姫についてきて一緒に一樹の家に住んでいた水瀬は勿論、直接は関係のない一樹ですら見舞いなどで病院に向かいますが、悠姫は頑なに行こうとしません。一樹が説得してようやく足を向けてもまともに言葉も交わさない有様。そんな場合じゃないだろと流石に青息吐息ですね(笑)
シナリオが進むにつれて実は悠姫の父親は危篤状態で長くないという情報が飛び込んできます。
そして父親が亡くなります。その時点で尚、悠姫は殆ど父親とまともに口を交わさず。お父さん可哀相過ぎです。
後は遺品を見つけて父親の愛情の証拠を突きつけられて号泣。やや悪意のある書き方をしてしまいましたが(笑)、死んでしまってからはどうしようもないという厳然たる事実に感涙を呼ぶことでしょう。よよよ
最後に恋鳥シナリオについて。
従姉妹ですが、一樹は養子になっているため義兄妹でもあります。こころシナリオと同様に関係を進めることによって家族関係が壊れることを恐れて3歩進んで2歩下がるを繰り返すシナリオとなっております。
後半は恋鳥の為に頑張り過ぎるあまり目的と手段がごっちゃになり恋鳥に当たったり、他の友人たちとの関係もギクシャクしたりと危機に陥りますが、愛音の献身的な行動により目が覚めた一樹が再び恋鳥に告白し元鞘へ。単なる夫婦喧嘩かよ(笑)
それにしても父親を事故で亡くしていることにより、家族の怪我などに対する恐れが非常に強い恋鳥のシナリオで一樹が事故らないのは何か物足りない気がします。朔夜シナリオよりはこっちのシナリオの方でそういうイベントを起こした方が話が面白くなりそうな気がするんですけどねえ。

総評としては無難な出来ですが、選択肢が多すぎで面倒なのがマイナスなのととばりシナリオやこころシナリオで若干イライラするのが微妙なところか。
西園寺先生が出てくるのはAlcotゲームをやっている人間としてはニヤニヤできますね(笑)