其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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空飛ぶ羊と真夏の花 -When girls wish upon a star.-(Navel honeybell) 感想 03

今回も前回に引き続き、Navel honeybellより2014年04月25日に発売されました、
空飛ぶ羊と真夏の花 -When girls wish upon a star.-をプレイしていきたいと思います。

今回はいよいよメインヒロインである琴耶シナリオをプレイしていきます。

此花宮 琴耶

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プレイヤーとしては今までプレイしてきたシナリオから、
このシナリオの帰趨も察することが出来るわけですが、
何度も同じテーマを繰り返すことによる飽きはそこまで感じませんでした。
メインヒロインだけあってシナリオも中々良かったのではないかと思います。

ただ恵介が執事として此花宮家に仕えているという状況は、
恵介が『ゲーム』に参加するために神の力で拵えた設定であり、
そこは人によっては微妙に感じてしまうかもしれませんね。

どういうことかと言いますと例えば、
琴耶の誕生日パーティで恵介が会場に乗り込み"お嬢様は俺が貰う!"みたいな
シーンがあるのですが、琴耶の両親は彼を咎めたりせずに祝福しちゃいます。
恵介自身が何らかの努力をして両親の信頼を勝ち取った上で祝福されるのではなくて、
神による設定改変が明らかに影響してますからね…チートじゃん

さてストーリーについては前述の通りということであまり語ることはないのですが、
恵介とメイド頭たちやフロレンシアとの会話はなかなか楽しかったですね。
特に7つのあだ名を持つというフロレンシアのキャラは良かったです。
なお、実際に出て来たあだ名は

銀色の豹
密林の鷹
氷の魔女
沈黙の鰐
赤鯱
裸足の人魚
鉄血の虎
紅の天女
地獄の番犬
鋼鉄の処女

7つより多くてワロタ
あと、琴耶の背中を流したいと思うことが"慙愧に耐えない"ことだと考えているのは
よく意味が分かりません(笑)

フロレンシアについて特記しましたが、他のメイド頭もいい味だしてましたね。

【メイドB】「チェンバーメイドの館林美奈です。べッドメイキングが仕事で、それ以外の
時間は証券取引などを担当しています。よろしくお願いします」

証券取引を担当しているのはおかしくない(笑)?

いい味出しているキャラたちですが全員攻略象外なんですよね…それは残念です。

シナリオを読了

少し字数が少ないのでゲームの設定等々についての諸々を書いてみようと思います。
かなりのネタバレになるので、伏字にしておきます。

伏字の部分を読む

まずは冒頭の神であるころの恵介の独り語りの部分から取り上げます。

俺はいつからか、神の力を積極的に使って人を助けようとか、
そんなことは考えなくなった。
もし世界が存亡の危機に晒されたりすれば、その時になってようやく、重い
腰を上げるだろう。
遠くから地球を狙う隕石が現れたら、人間たちが気づかない間に破壊する
ことだって出来る。そういうことは、『制限なしに』許されている。
制限という言葉が出たが、俺たちは実のところ、自分たちの『神としての
ルール』なんて何も知らない。
神だから、何者にも縛られない。だから怠惰に過ごす自由も与えられている。

もうこの部分だけで既に言ってることがおかしいですね(笑)
神ゆえに"何者にも縛られず、ルールなんてものも知らない"と言いながら、
制限だとか、何かに許されているとかちょっと意味が分かりません(笑)

話を進めていくとさらに何者にも縛られない筈の神の制限が明らかにされます。

天界から地上に降りて視察することも出来るが、特定の場所の近くにしか
降りられない。神は神で、人の生活に干渉するには制限が設けられている。

琴耶が呼ぶたびに、俺は応じた。この神社は、神が神のまま、地上に干渉する
ことを許された場所だった。

だから誰が神に制限とか許可とかしてるんだよ(笑)

あとは本感想その1に述べた通りの『条件付き全能』も噴飯ものでしたね(笑)

後半になると全く序盤で語られていなかった上位の存在がいきなり出て来ます。
前回でも優兎シナリオで触れましたが、琴耶シナリオでも出て来ております(笑)

【メリエル】「あなたは確かに神様ですが、神様を作ったさらに上位の存在がいるです。
その方によって、いろいろとルールが決められているんですよ」

その説明だと恵介は神様じゃなくて天使じゃね?

【天城恵介】「……神は……俺は、何も知らなかったんですか?その、ルールを」
【メリエル】「…はい。無知は罪と言いますけど、神様ですら知らないことがあったんで
すから、仕方ないです」

仕方ないってどういうことか良く分からないのですが(笑)

あと、恵介は『町』が見守り範囲だと(上位存在については知らなかったのに)理解していますが、
人類の危機に際して隕石を破壊するレベルの神にしては見守り範囲が狭くね(笑)?

…などと色々神関連ではおかしなことになっております。

設定をコロコロ変えられると登場人物がどんな悲劇的な状況に陥っても、
ご都合主義的にハッピーエンドになるんじゃね?
という疑念を持たれるので、もうちょっと気をつけて頂きたかったですね(笑)

印象深かった台詞集

まだ字数が少ないので、今まで取り上げていなかった台詞について列挙していきます。

神っぽくない恵介が述べた唯一神っぽいと感じた台詞。

【天城恵介】「自分のおかげとは言うならまだしも、勝手に恩に着せないでください…ギ
プアンドテイクとか、そういう発想だけでは精神が貧困ですよ」

無償の愛を語る台詞に現代にどっぷり浸かった私の心が痛かったです(笑)

お次は芽愛の弟である順の野球のライバル・白鳥迅の台詞。

【白鳥迅】「才能のある者は、別の才能あるものと磨き合う義務を持っている」

"ねぇよ"と反射的に突っこんでしまいました(笑)

お次は恵介君が"不倫"と言われてキョドる場面の台詞。

【天城恵介】「ふ、不倫は付き合っている場合がいる場合の浮気を指すわけで、俺はまだ誰
とも付き合ってはいませんが・・・

場合がいる場合って何ですかね(笑)?

お次は順と恵介が野球で対決するシーンの台詞。

自分でもどうしてこれをするのか、詳しい原理は忘れたが……本気で打つ
時はこの動きが出る。これが、俺なりのリズムの取り方だからだ。

自分の身体の動きに詳しい原理を求める恵介くん(笑)
微妙に何を言ってるのか分かりません(笑)

お次はフロレンシアについて芽愛が感想を述べる場面の台詞。

【藤ヶ崎芽愛】「……やぶ蛇をつついた気持ちなのですが、深入りはしないほうが良さそうで
すわね」

やぶをつついたら常に蛇をつつくのか(笑)
芽愛さんの『藪に隠れた蛇に対するエイム能力』は凄い高いですな(笑)

お次は恵介と優兎の質疑応答の場面の台詞。

【霧雨優兎】「……執事的なことをしてきたの?」
【天城恵介】「いえ、いかがわしいことじゃないですよ。生徒会の仕事です」

恵介の中では執事的なことイコールいかがわしいことだそうです(笑)
物語冒頭で"琴耶の為に執事になった"と恵介くんは語っています……ひぃぃ(笑)

そしてそんな恵介君の趣味はこちら↓

俺には茶器を見て興奮するという隠れた趣味がある

"茶器を眺めること"が趣味であって、興奮するのは趣味じゃないでしょ(笑)
茶器に性的興奮を覚えるいかがわしい執事なのか(笑)?

では最後に一番印象に残った順の台詞をどうぞ。

【藤ヶ崎順】「なんつーか、ちょっと前に執事喫茶とかがブームになったろ。それの流れに
乗ってんだよ、お前は」

このゲームの本質を言い表している(笑)

まとめ

少しご都合主義な所が玉に瑕ですが、
Navel系のゲームが好きならそこまで悪くはないと思います。
まあ、このゲームをやるぐらいなら、
大蔵家の人々が活躍するゲームシリーズをやった方が幸せになれると思います(笑)