其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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空飛ぶ羊と真夏の花 -When girls wish upon a star.-(Navel honeybell) 感想 01

今回は、Navel honeybellより2014年04月25日に発売されました、
空飛ぶ羊と真夏の花 -When girls wish upon a star.-をプレイしていきたいと思います。

大分昔にやったっきりで記憶も朧げで且つ記事を書いていなかったので、
いつもの通りに再プレイです。

システム

回想モードはCG・シーン・BGMと3点セットは揃っています。

Blessから続く老舗ブランドなのでゲームシステムは成熟していて、
バックログを起動するなどの操作をキーボードに割当てが出来たり、
フォント(多分等幅のみ)が指定できたりして良いですね。
ただフォント変更系で良くある話ですが、既定フォント以外は表示に不具合がありますので、
変更はしない方が良さそうです。既定のMS ゴシックでも充分綺麗に見えますし。

Navelでお馴染みの既読シーンを丸ごとスキップは本作でも実装。ありがたいです。

あらすじ

働いたら負けTシャツを着ていそうな主人公・神とその神の妹女神による
人間界の人々を巻き込んだ壮大な隠れんぼがテーマです。

主人公は神が扮した(?)人間・天城恵介です。
イベントCGにより顔が微妙に変わるのも神通力によるものでしょう(違

本編プレイ開始

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この"隠れんぼ"には見届け人として天使・メリエルが存在していまして、
彼女によりイベントの節目節目でルールやその他情報について徐々に明らかにされていきます。

主人公・恵介(神)の勝利条件は勿論"隠れんぼ"ですから妹女神を見つけることです。
但し妹女神は力を人々に分け与えることによって女神としての力を失い、
人間に転生していて、見つけることは神の力をもってしても容易ではありません。

そんな妹女神をどのように見つけるかはメリエルによれば、
妹女神が人間に分け与えた力(ゲーム内では"フラグメント"と呼称)を回収すれば分かるとのこと。
回収方法は…攻略対象キャラと懇ろになることです。またベタな設定…

なお、同時攻略についてはメリエル女史により2度により否定されているため、
恐らく不可能であろうと思われます(笑)

まずは全て不正解っぽい選択肢を選んでみましょう。
すると、『ゲーム』は審判・メリエルにより終了を宣言され、恵介は天界に戻されます。
そしてそこで妹女神から告白されて終了。

このエンド自体はどうでも良いのですが、
メリエルの宣告が印象的だったので、少し掘り下げてみます。

【メリエル】「仕方ないことですよ、それは決まってるんですから。神様が人間に転生する
のは、期限付きだから許されることなんです」

神の行動に何らかの許可が必要なのはおかしくないですかね?

【メリエル】「『転生』は、神として必ず必要な行為ではない……だから、全能性は発揮さ
れません」

神として必要な行為ってなんですかね?
そして特定の条件下で全能性が失われたらそれは全能じゃないじゃん(笑)

【メリエル】「人間の『願い』は、神によって永続的に叶えられるものではありません。何
らかの理由がない限りは」

恣意的な願望制御でワロタ

あと、 期限付きだから許されることと言いながら

【メリエル】「ただ、どうしてもフラグメントが回収できないなら……奇跡はずっと続くで
すよ。それも一つのゴールです」

と奇跡の永続性を別の場面で語っていたりして若干設定がアレな雰囲気です(笑)

詩依奈=ティリス=エリュアール

エンドを1度見たので、次は個別ヒロインのシナリオに取り掛かりたいと思います。
まずは神の化身・恵介を"精霊さん"呼ばわりしてくる詩依奈=ティリス=エリュアールのシナリオから。
何故氏名がこんなに長いのかは謎です(笑)

前節では述べていなかった『妹女神がフラグメントを分け与えた理由』ですが、
メリエル曰く何か強い願いを抱いていた対象者を妹女神が見つけて、
フラグメントを与えて願いを叶えていったとのこと。

妹女神の神としての力は前述の通り願いを叶えるために使い果たされているのですが、
物理的な範囲が狭いし人数も少ないのにもう力を使い果たしているのは、
ちょっと納得がいかないですね(笑)
というかそもそも妹女神はこのシナリオ終盤で、"死を司る神"とか言ってて
そんな神が人々の願いを叶えるってもう意味分かんねえな(笑)

閑話休題。
序盤から中盤にかけてのシナリオはNavel系列らしいシナリオで、
何故か女性に好意を持たれまくる主人公が八方美人対応で好感度をさらに上げつつも、
意中のヒロインとイチャイチャする流れとなっております。

主人公・恵介はメインヒロイン・此花宮琴耶の家の執事を勤めており、仕事や学園内で
完璧超人っぷりを周囲に見せつけて誉められるというパターンが序盤に繰り返されますが、
神的な力で何やかんやしたチート能力でドヤ顔しててワロタ
という感想になってしまうのは仕方がないことだと思います(笑)

そしてそんな完璧っぷりな神恵介くんなのに、
詩依奈のフラグメントを回収することが意味することについてやや思考停止気味だったり、
明らかに不適切なタイミングで不純異性交遊をしてみたりと、
後半は残念な人になってしまっています(笑)

ラストも特に理屈も何も考えずに『一念岩をも通す』を押し通すストーリーで、
これで演出が駄目だったらプレイする気がかなり削がれてしまうことでしょう。

個人的に面白かったのは、
詩依奈が恵介の膝で眠るイベントCGで彼女が膝を立てているのがワロタ
ぱんつを描きがたいが為に無理しやがって……(笑)

もう一つは詩依奈の愛犬・パトリシアのCGで獅子舞みたいに口が広いのもワロタ
神の世界があるなら魔界からやってくる犬の存在もありうるかもしれませんね(笑)

最後はCGでなくてテキストです。

そう……彼女の『願い』は、叶ったままだ。それなら何の問題もない。
それが、俺の妹を、永久に復活させないことだとしても……(後略)

詩依奈の願いは『永久に生きること』などでは無いのですが、
それなのに何故かいつまでも復活できない妹女神さんです(笑)

黒羊 藍

お次は恋がしたい中二病な雰囲気の少女・藍のシナリオです。

実際に神が降臨して人をやっている設定から分かる通り、
妄想じゃなくて実際に異世界やら魔術やら何やらが存在するというノリで話は進みます。

【黒羊藍】「この世界ではなく……別の世界。魔法が存在している、クオリアに満ちた世
界。ゼェル=ナハトです」(中略)
「ゼェル=ナハトからの年に一度のラース祝祭によるクオリアの膨大な流動は、遠く異次元のこ
の世界にも到達し、地球上の何人か、波長の合う人間を選別して使徒として目覚めさせ、祝祭
を執り行う十三の宮廷魔術師との魔術念話を可能にし、彼らの力を借りて魔術を行使すること
が可能になるのです」
「選ばれた使徒は、自らの意思において魔術式を構築し、必要なクオリア量を満たすことで魔術
を発動します。その過程を経て使徒は魔術師となり、魔力の交換が円滑に行える相手を選定し、
新たな使徒とします。魔術師と使徒は円環の絆によって結ばれ、時を経ることで新たな環へと
派生していくのです」

何か良く分かりませんが、異世界の神より自分の世界の神の力を借りる方が楽じゃね?

藍の個別シナリオに入るまでは彼女の主張が本当なのかトンデモなのかは明言されておらず、
個別シナリオに入るとようやく本格的(?)な魔術っぽいシナリオに派生していく感じです。

そんな個別シナリオではライバルの魔術師兼いとこの楯山昴くんが登場します。

【楯山昴】「それは現世での、何の副次的意味もない文字列に過ぎません。僕はイージス
……完璧にして完全な、孤独にして真理に至る魔術師です」

藍だけでもキツいのに彼により濃度が2倍になってなおさらツラいです(笑)
なお、イージスくんはシナリオ上『現世の』血縁者に滅茶苦茶執着しているのですが、
何故その血縁者と関係がある"現世での名前"に執着していないのかは良く分かりません(笑)
あと、"副次的意味"というのは意味が分かりません(笑)
主たる意味があるならその本来の意味通りに使えばいいのでは…?
つまり楯山イージス君というとてもダサい名前でどうぞ

個別シナリオ序盤からイージスくんが時々藍と恵介の元に出張ってきて、
意見を異にする魔術師同士は戦いで決着をつけなければならないなどと
イミフなことをわめいたり主張したりして若干ゲンナリしつつも、
距離を詰めていく藍と恵介が良い感じ………じゃないなあ(笑)

やはり他のヒロインのシナリオでの雰囲気と本シナリオでのそれとの不整合っぷりが際立つので、
ちょっと物語にのめり込むのは難しかったです(笑)

肝心(?)の魔術師同士のバトルシーンはどうかというと、うん、まあ…
使われているCGはイージスくんが手をかざしているポーズだけだったとだけ言っておきます(笑)

バトルでは1度目は敗北して2度目は勝利するという胸が熱い(かもしれない)展開です。
…魔術師同士の戦いだからしょうがないとは言え、
恋人を矢面に立たせてその恋人を地面に這いつくばらせる神恵介君(笑)
2度目のバトルは恵介による神バフで圧倒的勝利を収めます単なるチートじゃん(笑)

最後はイージス(笑)が異世界の神を召喚します。
つまり異世界の神VSこの世界の神・恵介の熱い展開が…!?
…メリエルさんがやってきて異世界の神は一撃で消滅させられました。
バトル展開としては一番盛り上がる場面だと思うのですが、
ラスボスっぽい異世界の神さんがこんな扱いでいいんですかね(笑)?

異世界の神消滅後、その呪縛から解き放たれ穏やかになったイージスくんは急に善玉化。
彼はそれまでの言動があまりにも酷すぎたので急にいい人になられても、
ちょっと納得がいかないですね(笑)

因みに異世界の神はメリエルさんの説明によると『悪魔に等しい』とのことですが、
前述の盛り上がらないラストバトルの後に天上界に戻った恵介によれば、
『別の場所を管轄している神』とのこと。各々の認識の齟齬が酷い(笑)


今回はここまでと致します。ではまた次回。