其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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Skyprythem(Armonica) 感想 05

今回も、前回に引き続きArmonicaより2009年10月30日に発売されました、
Skyprythemをプレイしていきたいと思います。

今回は最後の1人である鈴白 菜々美(すずしろ ななみ)のシナリオをプレイしていきます。
伏線を見事回収されていくかと思うと実に楽しみですね!

天使の歌声

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ゲーム開始直後に選択肢が出て来ますが、そこで早速菜々美の一枚絵が登場です。
流石(多分)メインヒロイン、扱いが違います。

この日の最後の選択肢で、でも、やらずに立ち止まるよりは、一歩進んでいたい。
を選択後、オープニングムービー開始。
既読スキップ不可のこのムービーを見るのもこれで最後ですね。
というか、各ヒロインのエンディングのムービーは既読でスキップできるのに、
オープニングムービーが既読スキップ不可なのは何故なのか(笑)

さて時は移り最初の選択授業である『作曲指導コース』開始の場面です。

名曲『うさぎとかめ』のメロディに学ぼう!
名曲『まちぼうけ』のリズムに学ぼう!

童謡を聞いて学習するようですね。さくら先生がCDをセットして歌が流れ始めます。

かっめかっめかっめよ~かっめさ~んよ~♪
まちぼうけ~まちぼうけ~♪

我々の世界線の『うさぎとかめ』と違う(笑)
うさぎさんかめが好き過ぎだろ…

菜々美を追え

生徒手帳を拾って届けに行くという名目でピアノ実習室に会いに行ったり、
別の日にも理由は特にないですがピアノ実習室に行ったりと菜々美にご執心な和希です(笑)

4月21日の昼食の席での選択肢でも、「菜々美先輩は、休日何してるの?」
と彼女の私生活にも興味津々です(笑) ストーカー

校内清掃(4月29日)では、ストーカーの甲斐あってか、
菜々美のお着替えシーンに遭遇する和希。
慌ててすぐに部屋を出た和希君、悔悟の念に苛まれて

意外と菜々美の体は、豊満というか見応えがあるというか。
出るところは出て引っ込むべきところは引っ込んでいるというか。
まず水に濡れている時点でエロい…

…苛まれていなさそうですね(笑)

と思っていたら選択肢が出て来ましたね。

ってそうじゃなくて。
…もう少しじっくり観察したかった気もする。

"じっくり"て(笑)
ここは攻略サイト通り反省の意を表するっぽい選択肢を選びましょう。

ってそうじゃなくて。
一応の罪悪感もあって深く深呼吸する。
早い所忘れたふりをするのが紳士ってものだろう。

"一応"て何(笑)?
"深く深呼吸"とは過呼吸レベルの深呼吸ですか(笑)?
"忘れたふりをする"じゃなくて『忘れる』のが紳士ってものじゃないんですか(笑)?

あらゆる意味でツッコみどころが多過ぎてワロタ

泡雲

ある日和希が街をぶらぶらしていた丁度その時。

向こうから歩いてきたワンピース姿の女の子が目に映った。
風に揺れて、ふわり。
花のように膨らんでは、身体にぴたりと張り付いている。

花のように膨らんで身体にぴたりと張り付いているワンピース姿の女の子
ホラーですやん(笑)

ホラーな菜々美と遭遇した和希は情報収集の為、彼女との会話に努めます。

【菜々美】「かずくんはずっとここに住んでるの?」
【和希】「いや。今の家に引っ越したのは小学生の頃」
【菜々美】「それまでは?」
【和希】「まぁ、都会みたいなもんだな。確かに空気は汚かった。」

菜々美さんがホラーすぎたせいかまともな会話が出来なくなっている和希(笑)

ところで、ここのシーンでセーブするとキャプションが泡雲なんですけど、
シーンを読み終えても全く意味が分からなかったです(笑)

菜々美とフェザー・パートナーを組む

菜々美からの熱烈な要請によりフェザー・パートナーを組むことにした和希。
音楽祭で何がやりたいのかを和希が菜々美に問うと、天使の歌声が聴きたいそうです。
彼女が語るところによると、
昔に音楽祭が無事に終了した時に感謝と祈りを捧げると天使の歌声が響いたそうです。
その歌声を聴いた人々はずっと幸せに暮らしたとのこと。

【菜々美】「本当にあったことかどうかは、分からないけど。
でもね、去年の音楽祭を見て思ったの。
半分は絶対本当。だってそれだけのパワーがあるから」

何を以てして半分なのか良く分かりませんが、
仮に"天使の歌声"が残り半分だとしたらそれは単なる与太話じゃないんですかね(笑)?

パートナー解消の危機

早くてワロタ

学園のアイドルとパートナーを組むこと。
それに対する羨望や批判や、たくさんの意見。
確かにそれは煩雑で、出来れば避けたいものばかりだ。

せめて意見は傾聴しろよ(笑)

このような色々な雑音が生じることについて、
菜々美は分かっていたけれども和樹に黙っていたことが負い目になったらしく、
彼女から和希にパートナー解消を申し出てきます。
自分から誘って自分から切り捨ててワロタ

菜々美から謝罪とパートナー解消の申し出を受けて和希は動揺。

【和希】「…楽譜、戻さないと」
そんなことしか言えない自分を、心の中で何度も罵倒した。
何度も罵倒した後で、後悔という言葉だけが残った。
和希の身体だけはいつも通りに自動的に動いて、心の中はそれしか
なかった。
次の日どんな顔で学園に行けばいいのかさえ、もう分からなかった。

地の文の意味不明っぷりからも和希の動揺が見て取れます(笑)

そしてそんな状態なのに和希くんは休日に菜々美と他のメンバーを交え、
ケーキバイキングを楽しみます(笑)
もはや人格が乖離しているレベルなのでは(笑)?

懊悩する和希

偶然会った結衣にフェザー・パートナーはどうするのかと問う和希。
何故彼女に問うのかは良く分かりません(笑)

【結衣】「私が、菜々美と組めるか組めないかはどうでもいい。
菜々美が私を選ばなかった、それだけよ。
でも菜々美があなたを選んだと言うならそれは別」
【結衣】「認められないし、ふさわしくない。
それくらいの自覚はしてほしいのよ」

"そのくらいの自覚"をしていたら和希は菜々美と組んでても良いようです(笑)

ここでの和希の質問は結衣がどうするのかという話で、
珍しく論理的な思考で和希が重ねてそのことを結衣に問います。
この問いがそこまで食いついて質問することかどうかはは謎です(笑)

【和希】「(前略)自分のことはどうでもいいんですか。認めないって言う割
に、自分がパートナーになろうとは思わないんですか?
俺にはそれが理解出来ない」(中略)
【結衣】「私は、思わないわ。だって、菜々美がそう決めたんだもの」

菜々美がそう決めたら何も思わないのに彼女が和希を選ぶことにはケチをつける(笑)
まさに、俺にはそれが理解できない(笑)

その後何やかんやあって、
結局良く分からない菜々美と和希との間の心の交流で彼らは再びフェザー・パートナーへ。
ヨカッタネー(棒読み)

和希独壇場

音楽祭の曲目も決まりその練習も順調、菜々美との関係も順調だった和希ですが、
6月22日に菜々美と映画を観に行って展開は急変します。
映画で使われていた曲が和希の関係者によるものであったことが原因ですが、
それ千尋シナリオとネタが同じじゃん(笑)

映画鑑賞後、自暴自棄になった和希は音楽祭の曲の楽譜を破り捨てる、
土曜日のピアノの練習をいつも紫としていたのに連絡も無しにすっぽかす、
週明けに学校に来て屋上に行ってサボるなどやりたい放題です。
サボるんならそもそも学園に来なきゃいいじゃん

やりたい放題した報いか結衣に最低と言われ平手打ちをされた和希、
その後ピアノ実習室に向かい音楽祭の曲を演奏。
…何故演奏したかは本編で語られていないので良く分かりません(笑)

演奏後、和希の元に菜々美がやってきてお互い謝罪し合い和解と相成りますが、
菜々美の話も聞かずに彼女の意図を曲解してブチ切れ発狂した和希が悪いのに、
和希の心を傷つけて悪かったと謝罪する菜々美さんはマジ天使(笑)

その後は7月28日の水谷家別荘宿泊まで共通イベントに復帰。
全て共通イベントということではなく時々菜々美シナリオ用のテキストが出て来ますが、
そのせいでテンションの落差が激しい和希です(笑)

その後晴れて恋人関係となったお2人。
学園内で2度も行為に及ぶなど、順調に愛を育んでいきます(笑)

菜々美のために曲を作る

ここからは結衣シナリオの流れと同じく役不足で上手く理解できない和希の葛藤が描かれます。
流石にこれだけだと結衣シナリオの焼き直しになってしまうので、
菜々美シナリオでの独自要素として『講堂』での演奏についてがここでのメインテーマとなります。

新しいホールが出来た為使われなくなったという講堂ですが、
菜々美はこの講堂で歌うのが夢だそうです。

その講堂を使う為に和樹が特進クラス生徒会会長の遙に直談判するも、

【遙】「第一に位置です。学舎の近くに新しいホールが出来た(後略)」
【遙】「第二に老朽化。実のところ、これが一番問題です。(後略)」

一番問題なら『第一に老朽化』と言えよ(笑)

この直談判の後、周囲の協力があって無事講堂を使用して演奏できることになりますが、
和希が勝手に突っ走って自己嫌悪に陥ったりした後、友人たちの助けで解決、
という流れが多過ぎて和希さんの学習能力はゼロですか?と思ってしまいますね(笑)

音楽祭

物語は最終盤である音楽祭です。
他のシナリオではなかった色々なイベントが発生してそれらがちゃんと機能しているので、
相変わらず意味の分からない言い回しは散見されるものの、
そこまで悪い印象はありませんでした。

ただエンドロール後のテキストは要らないと思いました(笑)

まとめ

ということで全員分のシナリオを読破しました。
和希の行動を是認できるかどうかが、プレイ可否を決めるかと思います。本人曰く

どれも短絡的で格好が悪い。

とのことなので(笑)

伏線についてはそこそこ回収できていますが…少し消化不良な印象ですかね?

あとは意味不明な物を含む独特な言い回しが楽しめるかどうかでしょうか。
そういう意味では私はそこそこ楽しめたのですが、全てを取り上げられなかったのは残念です。

おまけ・印象に残ったシーン

その1。
菜々美と結衣と和希でCD屋に入り、結衣がCDを物色しているシーン。
意味もなくバスト部分をフォーカスしててワロタ

その2。
結衣が突然怒りを露にして立ち去るシーン。
菜々美は結衣の後を追い、残された面々は呆然としている…という場面なのですが、
明日香は満面の笑みを浮かべててワロタ

その3。
フェザー・パートナーを早々と決めた玲南に対して冷たさの形容として明日香が

【明日香】「マイナス300度の世界」

という表現をした場面。
『摂氏だと-273.15度が絶対零度でこれより低い温度はないでしょ(笑)』
とツッコんだ人間に恥をかかせるため敢えて華氏温度を使うテクニカルぶりがワロタ
ゲーム製作者が何も考えていない可能性が高いですが(笑)
または明日香が何も考えていないキャラということを強調したい意図があったのか

その4。
合唱コンクールが無事終了した時のテキスト。

賞はないけれど、それが何よりの努力賞。

すいません、なにゆーてるのか分かりません(笑)