其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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アナベル・メイドガーデン,リリウム・ウェディングプラン(Barista Lab) 感想

今回は、Barista Labより2020年06月26日に発売されました、
アナベル・メイドガーデンをプレイしていきたいと思います。

通常版が¥2,980-(税別)とロープライス商品となっており、サクっとプレイできそうです。
抱き枕カバーつき限定版は¥12,980-(税別)で、
原画が好みならお布施として買うのもありだったかもしれませんね。
…発売3日後に抱き枕カバーの生地の表記を変更するのはヤバくないですか(笑)?

システム

流石に2020年代のゲームということで、必要な機能は全て揃っていると思います。
おまけはCG・シーン・BGMの全てで鑑賞モードがあります。

セーブスロットは100個+クイックセーブ用スロット10個と十分な数というか、
絶対にそんな数はいらないと思います(笑)

タイトル画面で前回の続きからを選択すると前回終了時の場面から再開できます。
その際に確認メッセージを表示するのは少々冗長に感じますね。

メッセージログの立ち上がりがやや遅いのもマイナスポイント。

後はメッセージウインドウの左右の謎の空間がやや気になるのと、
本編のテキスト3行目の文字がメッセージウインドウの枠ギリギリになっているのも
やや気になります(笑)

あらすじ

主人公・葛原 圭(かつはら けい)が想いを寄せる幼馴染、アナベル・メイドガーデン。
そんな彼女が許嫁でメイドになって尽くしてくれちゃう系なADVです。

本編プレイ開始

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いや、まあぶっちゃけ書くことがないんですが
この価格帯で攻略対象者が1人ということで難易度は低いというか、
選択肢が1つも無いので、難易度を論ずること自体無意味ですね(笑)

さて本ゲームは1学期終業式直前から2学期始業式間近の夏休み期間、
別荘でアナベルと圭がイチャコラするADVです。
濡れ場も合計7シーンとなかなかのボリュームです。
でもぶっちゃけ同じヒロイン7回とか飽きてくるのでは?と思います。
一応色々なシチュエーションや服装で頑張ってはいると思うんですが…
そんな服装の中で体操服はブルマでないのは一部の層から怒りを買いそうです(笑)

展開に起伏がある筈もなし

期間は夏休み、選択肢は無し、
立ち絵及び台詞ありなのはアナベル(=メインヒロイン)と圭(=主人公)だけ、
幼馴染でお互いに憎からず思っていてしかも許嫁。
これで物語的に盛り上げようとすることは不可能に近い気がします。
食ってヤ(犯)って寝る・・・ブタみたいなヤツだ

リリウム・ウェディングプラン

ということで、同ブランド作品2作目であるリリウム・ウェディングプラン
プレイしていきたいと思います。
こちらはアナベル・メイドガーデンの約1年後の2021年6月25日の発売となっており、
発売後に抱き枕カバー生地の表記が変更になることもなかったようですね(笑)
そして何故か値段が20円だけ上がっています。意味の分からない価格戦略です(笑)

システム面は前作とほぼ変わりません。
タイトル画面で前回の続きからを選択すると確認メッセージが出るのも、
メッセージログの立ち上がりがやや遅いのもそのままです(笑)
致命的じゃないからまあいいやって感じでしょうか…

あらすじは昔住んでた祖父母の家でその時に会った女神様と結婚しちゃう感じのADVです。

リリウム・プレイ開始

システム面では見るべき進化は無さそうですが、
シナリオ面では大分パワーアップしているようですね。
コンフィグ画面でメインヒロインのリリウム以外のボイスオン・オフがあることに、
私は驚きました。他のキャラ、いるんだ(笑)

物語の期間も6月初旬~夏休み終了までが本編で、エンディングは(多分)来年の3月と、
前作と比して大分長いものとなっております。
展開も前作のアナベル・メイドガーデンでは初日からヤっちゃうのに対し、
本作では物語が大分進んだ後に濡れ場が配されていたりと、
前作の蹉跌をしっかりと活かしてシナリオ配置がなされています。
ただ中盤の主人公バブみプレイはちょっと人を選ぶのではないかと思います(笑)

濡れ場の回数は前作から1回減って6回になっているにも関わらず、
それ以外のシナリオが良い感じになっているので全く気になりません。
R18ならそういうシーンを増やせばいいというわけではないという好例ではないでしょうか。

物語全体としては前述した通りいきなり濡れ場になだれ込まず、
登場人物のキャラクター性をプレイヤーに認知させ感情移入度を上げてから、
そういうイベントを連続配置するという形を取っており、
前作と比して完成度は確実に高くなっていると言えます。

またメインヒロインとのイチャコラだけでなく、
主人公・桂木 虎太郎(かつらぎ こたろう)の成長という要素も用意されており、
メリハリがあるのもいい感じだと思います。

前作かどっちがオススメかと聞かれれば確実にこちらがオススメです。
ただしメイド服は出て来ないのでメイド好きにはご愁傷様ということで(笑)

美湖は攻略不可

まあ、ゲームタイトルがリリウム・ウェディングプランですから、
攻略出来たらおかしいんですがオマケすらないのはやや残念ではあります。
初登場時の紹介テキストで、

同じクラスの夢芝美湖ゆめしばみこだ。
一年の頃から同じクラスで、何かと気が合う。

とかいう感じのキャラなんでワンチャンあってもいいんじゃないかと思うんですが…

あと、彼女はリリウムと関係が深いようなことを匂わせる記述がありまして、
恐らく製作者は巫女と女神様みたいな感じを想定していると思われます。
それに関連してか美湖はリリウムに対して基本敬語口調なのですが、
いきなりタメ口になったり果ては虎太郎に対して敬語になったりとわけがわかりません(笑)

クリア後に開放されるミニシナリオあり

エンディング後タイトル画面に戻ると、
グレーアウトしていたおまけがアクティブになるのに加えて、
ゲームクリア!というボタンも表示されて選べるようになります。
おまけの方は回想モードを見るためのボタンですが、
ゲームクリア!の方はリリウムと美湖のやり取りが楽しめるミニシナリオとなっております。
11クリックで終了するのでミニミニシナリオと言った方がいいかもしれませんね(笑)
これなら音声無しでスタッフ裏話とかも追加した方が良かったと思います…

2作品・まとめ

値段なりのボリュームなので、そこには目を瞑るとして…
原画が好みであっても、アナベル・メイドガーデンは少し厳しいかもしれません。
リリウム・ウェディングプランはそこまでは悪くはなかったと思います。