其は歴史となり、灰燼となり、無に帰す

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ている・ている(Clover) 感想 02

今回も前回に引き続き、CLOVERより2003年12月12日に発売されました、
ている・ているをプレイしていきたいと思います。今回は第三章からです。

第三章~ハーモニカ~

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コマは復活を果たしたもののチキを失ってしまった六冥館。
そんなチキが自身の樹皮で編んだ籠など細工物を残してくれていました。
千影と銀太が茶筒を巡りジャンケンで対決。
という手をチキがいつも出していたということで銀太もそれに倣いを出します。
この手はパーには勝ちそれ以外には負けるというほぼ負け確な手なのですが、
そんな手をいつも使っていたのがチキらしいという銀太。

【銀太】「うん?民間療法に似てると思っただけだぞ」

を出すチキと民間療法が似ている理由を以下の通り説明してくれます。
・民間療法に全く効果はないが実害もない。だから今も残っている
・今日では猫が薬の原料にされることはない

すいません、私の拙い読解力ではその説明でチキと民間療法の類似点について
理解することが出来ませんでした(笑)

その後も謎会話が続きます。
虎が水を好むのは身体が大きいための冷却行動だろうと推測する銀太にその説を否定するソロ。

【ソロ】「人間は猫とおなじように、虎に対して畏敬の念を抱きま
す、何故だか分かりますか?」
【ソロ】「川姫は想いを…特に恋をつかさどるからこそ、水とか
かわるのです」
【ソロ】「川姫が慈悲深いとされる所以…そして、恋に花はつき
ものです」

"畏敬の念"の部分の台詞いる(笑)?

千影が茶筒を得て川姫・ルルコには花挿しを贈りましたので、残りの品も配っていきましょう。

二〇一号室
二〇二号室
二〇三号室
階段

またもや六冥館巡りです(笑)
五階では志乃と戯れていた伊織と遭遇します。これ幸いとチキの細工物を渡す銀太。
さらに杏の葉も所望した伊織と仁平に何に使うのかと尋ねると、
杏の葉を食べさせた蚕で、天蚕繭(てんさんまゆ)を作るとのこと。
銀太は天蚕繭について聞いたことがなかったのでさらにそれが何かを尋ねます。

【伊織】「よっしゃ、川姫が六冥館で生き始めた記念に、恋の蚕
の話でもしょーか」

恋の蚕というパワーワード(笑)

【伊織】「むかし根津山で庄屋の娘と馬が恋仲になったけど、庄屋
は許せんと馬を殺して、皮はいで板にうちつけたんよ」
【伊織】「ほしたら風が吹いて、皮は娘を抱きしめて天にのぼって
いってしもた」

庄屋こえぇ…(笑)
あと、皮が人を天に連れていくというのも何気に怖い(笑)

その後は何やかんやあって火傷を負ったルルコの治療の為、銀太の診療所に向かいます。
治療中に会話がなく気詰まりな状況を打破すべく、何か面白いことを言えという流れになり、

【銀太】「蝕まれる歯科医師界」

銀太の頭が何かに蝕まれているようです(笑)

その後は何やかんやあって刺創を負ったルルコの治療の為、銀太の診療所に向かいます。
ってルルコさん怪我し過ぎではないですかね(笑)

志乃との別れ?

ようやくルルコの滅多打ちなシーンは終わり、次は志乃とのかくれんぼです。
…銀太さん、志乃たんにキスされた後にコマとやっちゃってるんですけど(笑)
真正のクズだなコイツ(笑)

コマをコマした後は『ねこのかけおち』と呼ばれる童話を中心にストーリーが進んでいきます。
この童話はている・ている内現代日本では失伝しているらしく、銀太も聞いたことがない模様。
しかし、六冥館はモノノケたちが居住する不思議な建物ですから、この書物も現存しています。

【ソロ】「童話ですね、この島に古くから伝わっています」

根津山は島だったの(笑)?

さて、事情があり六冥館を離れることになった志乃。
涙ながらにまた六冥館に来れるかと尋ねる彼女に銀太はどう答えるのか。ここで選択肢です。

またおいで
分からん

分からんて(笑)

第三章最後は六冥館に戻ってきた志乃に死霊が取りつき身罷る危機に、
志乃の遊び友達でもある雪の精霊・ぼっこが我が身を犠牲にして志乃を助けます。
って第二章のチキと同じようなパターンじゃん(笑)

第四章~猫の唄~

しまった…!俺のくそったれ。なんて間抜けなヤブ医
者だっっ。

自覚したようで何よりです(笑) そんな銀太の今更な自覚を他所に、
判明したソロの尻尾の在り処にいよいよ六冥館のモノノケたちが乗り込みます。
説明していませんでしたが、六甲の別荘で出て来た珠絵がソロの尻尾を所持していまして、
既に交通事故により身罷っている珠絵を何とか生き返らせようとして、
弘樹が入手した尻尾で半死人のような状態になっているという妙にヘビーな感じです。

さて、六甲の別荘に乗り込んだ銀太たち。
チキ・ぼっこに続いて伊織・仁平の尊い犠牲を経てソロの尻尾を奪取。
その結果、弘樹と珠絵と心臓と首をボウガンでブチ抜かれた加藤という男が猫になります。
うん、意味が良く分からないですね(笑)
シナリオ的に猫になるのが必然というわけでもないですし、この事に関しての説明もほぼないので、
そういう結論にならざるを得ないのですが…

一行が六冥館に無事帰還した時、ついに銀太が人間であることがコマに露見します。
そして突如崩壊する六冥館。
コマの感情に(何故か)連動している六冥館。それが崩壊したというのは、
彼女が驚愕している度合いが大きいということを示しているらしいです。
コマが死霊にやられて臥せっていた時は特になにもなかったことは気にしてはいけません(笑)

崩壊した六冥館を前に立ちすくむ銀太。そこでキャラの名を呟く最後の選択肢が出て来ます。
選択肢として出てくるキャラはコマ・ソロ・ミン・ルルコ・チキ・志乃の6人です。
志乃は2週目以降攻略可能になります。この内コマとルルコは同時攻略が不可っぽいですね。

一途プレイが可能かと思いきや、ソロとミンの一部シーンは強制のようなので、
銀太がクズであるという誹りは免れないでしょう(笑)

終章~音匣(オルゴール)~

この章で前章最後で選択したキャラとのエンディングを迎えます。
…ちょっと短すぎやしませんかねえ?
チキなんて立ち絵すら一切登場しないんですが…コモンエンド的な位置づけなのかも知れませんね。

話の流れとしては六冥館の近くに埋まっていた豪族の財宝を元手に六冥館を再建し、
六冥館崩壊後に姿を消していたモノノケたちが戻ってきて大団円…といったものですね。
それはいいんですが、その後の個別エンドが短すぎるのがちょっと余韻が無さすぎて、
『え?もう終わり?』となっちゃうのが残念ですね。

まとめ。

民俗学的ワードと医学的ワードをちりばめたそれっぽい雰囲気を楽しめるヒューマンドラマ
といったところでしょうか。
このゲームで得た知識を吹聴すると草を生やされる可能性が高いので、ご利用は計画的に(笑)

銀太の無節操ぷりが如何ともしがたいのと、
章始め辺りに配される銀太幼少期の語りと診断してきた動物たちのエピソードが
ストーリーあまり関係が無くてまとまりがないように感じるのがマイナス点でしょうか。