特価セールにて購入してみました。オービットの作品と言う事でちょっと興味がありましたし。
システム
どうしてADVでこんなにマシンパワーがいるんでしょうか??動作が重し。
CG・シーン回想モードあり、主人公以外フルボイス、バックログあり、と
システム面的には特に不満は無いです。
フルスクリーンからウィンドウモードに戻れないのは気のせいでしょうか(笑)?
BGM
エンディングの曲は結構良い感じですね。後はまあ普通。
ストーリー
200年の冷凍睡眠から目覚めた主人公が200年後の世界で色々とやっていく物語。
プレイしてみて…
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難易度はそんなに高くは無いので、地道にやれば攻略サイトを見ないでも
クリア出来るんじゃないでしょうか。
攻略キャラが定まれば後は選択肢が全く無いという分かり易い仕様です。
ところどころにカット絵を挿入する手法はまあいけるんじゃないかと。
ゲームを盛り上げるのに一役買っていますね。
シナリオについて。
主人公は200年前の人間ですが、何故か現代語が分かります。
ナウいナオンがべしゃってると言う文章が今の我々には理解出来ないように(笑)、
200年も経てばやはり言語の体系も変わってくると思うんですがね…
攻略するヒロイン毎に主人公の背景(過去)が変わってくるというのも、
ご都合主義っぽくて何だかアレな感じです。個別のシナリオがまあまあいい感じで出来ているので、
否が応にもその辺がちょっと鼻についてくるというのが難点ですか。
変な口調のキャラが出て来ると言うのも人によってはなかなかつらいものがあるかも知れません(笑)。
何故かソイツが重要キャラですし。
全体的にはヒロインと主人公が惹かれ合う描写に乏しくて、なんでやねん、な所が多少ありです。
個別シナリオについて。奈緒シナリオ。
邂逅の頃はなかなかいい感じのイベント配置で、特に不満に思うことはないです。
ただいきなり弁当を作ってきてくれるのは謎だと思いました(笑)。
いきなりキス(しかも舌を絡めてるし)をされてドキドキだったからなんでしょうか(笑)?
っていうか無理矢理そんなことされてドキドキすんなよ(笑)。
主人公はかなりのカリスマ性を持っていると言う事なんでしょうか?
しかし、この人は「誰かが自分を必要としてくれる」ことに非常に敏感ですね。
まるでしゃべり場の出演者みたいですよ(笑)。
第3章は無茶苦茶というか、それはヤバイだろという感じの展開で、
別の作り方が出来なかったのかねえ?な雰囲気がかなりありありです(笑)。
ケイシナリオ。
このシナリオはどうなんでしょうね?
ケイ先生はちょっと自我が不安定な人になってしまっていますね(笑)。
今は亡き恋人の面影を棄てる為に形見の指輪を投げ捨てるシーンなど、普通は感動のシーンな筈が、
ケイにそれをさせるだけの説得力がこのシナリオからはあまり伝わらなかった為か、
あまり心を動かされることは無かったですね。
第3章ではある理由からケイは主人公と訣別をしようとします。
その理由とは主人公の記憶喪失に深く関連していることなんですが、
記憶を取り戻す努力をせずしていきなり訣別をはかるというのはかなりの違和感を覚えます。
ケイは主人公の過去を知っていますから、主人公の記憶を取り戻す一助になる筈なのに…
それを敢えて訣別を選ぶ理由は…?ハッキリ言って無さげです(笑)。
晴香シナリオ。
精神年齢若過ぎ、と言うかキャラ作り過ぎです(笑)。
不自然なほど子供臭いのはいかがなものかと思うんですがね…
まあ晴香の奇行がこのゲームの一番面白いところなんで、削れとは言えません。
チョコを主人公に貰った時の歌とか、球技大会の日に主人公と登校する時の歌とか、かなり面白いです。
中盤はちょっとタルいです。っていうかスキップしつつ半分寝てました(笑)。
だってお話自体はよくある流れでしたし…
第3章は驚きの新ストーリーです。
というかケイシナリオとで設定の齟齬をきたしていませんか?
いくら感動のシナリオを組み立てても、
作品中で世界観を破綻させていては意味が無いと思うんですが…?
それでいいって言う人もおられるでしょうけど、私は納得出来なかったです。
このような矛盾を生み出してしまうのならマルチシナリオなんかやめればいいのに…
杏シナリオ。
悪役の脇キャラ出過ぎ(笑)。
このシナリオに関してはアクの強い脇キャラ以外はそんなに印象に残る所はありませんね。
オドオド系キャラが段々と主人公に心を開いていく様というのはかなり使い古されていて、
ステレオタイプになっちゃってますからね。
まあその辺をアバンギャルドにバイオレンスにしたりして、
他の作品との差別化を図っているんじゃないかと。
まとめ。
面白くないというわけではありませんけど…話の作り方的にそれはやってはいけないんじゃ?なことを
やってるんで…後、登場キャラがアク強すぎというのも難点。個人的にはそれが面白いんですけど。
03/9/16更新